長生郡睦沢町で実った梅を甘酢に漬けた『かりかり梅』。平成4年、婦人部の活動の一環として始まった『かりかり梅』作りに転機が訪れたのは平成8年のこと。婦人部を辞めた有志が千葉そごうで行われた物産展に出展したところ大好評。その後、『梅加工グループ』(海老根重子代表)と名称を改め、現在は『つどいの郷 むつざわ』で販売している。
その梅の漬け込み作業が今年も5月末から約1カ月間行われた。収穫した梅の実を一晩水に浸け灰汁を抜き、殺菌消毒とタネ剥がれをよくするための塩揉みをした後、一晩寝かせる。次に、ビンで叩いて1センチ位の割れ目を入れる割りの作業を一粒ずつ手作業で行い、水を取り替えながらの塩抜き。そしてようやく甘酢に漬け込む。その後、約3週間。おいしいと評判の『かりかり梅』が完成するのだ。
「漬け方を教えてという問い合わせもあるんですが、何グラム、何%と教えても勘と手加減ひとつで味が違っちゃうんですよね」と代表の海老根さん。ご自身も、実の選別や味の均衡など、やればやるほど難しさが出てきて深みにはまっているそう。「相手は生き物なんで、土壌や天候、気温に左右されるんですよ。気温が20度以上になると漬け込む前に発酵が始まっちゃうんです。人手をかければいいんですが、それもできないし。だから漬け込みが始まると息抜く暇もないんです」
そんな手間ヒマかけた梅のクエン酸は、疲労回復、肝機能アップに効果絶大。『かりかり梅』を練り込んだ蒸しパンも発売中。梅が苦手という人も是非一度御賞味あれ。甘酸っぱさがクセになるかも。(菅家)