NO.12

「とれたてが一番!」
〜モモと洋ナシを
かけ合わせたような
上品な香りと柔らかな食感を〜

イチジク(長柄町)

 平成12年、長柄町イチジク生産組合が設立された。初代組合長の星野馨さんが、約10年前、市原産のイチジクを食べて美味しかったので、自分の畑でも植えようと、市原の栽培技術を導入し成果を上げたことが長柄町での栽培のきっかけとなった。現在、組合員は18名。千葉県農林振興センター普及部の指導のもと、取り組むこと4年、昨年の出荷数は1万パックを超えた。
「イチジク栽培はナシなど他の果実とは違い、植えて2年目には収穫できるが、収穫が始まると休みがない。1日収穫しないでいると、翌日にaは果肉が割れて汁が垂れ、商品価値は落ちてしまう。毎朝4時起きで午前中はもぎ取り作業だよ」と、2代目組合長の風戸栄雄さん?は話す。
 イチジク栽培の年間作業の流れは、毎年2月から3月にかけて剪定をし、4月に芽が出ると収穫する分だけ残し、あとは取り除く「芽かき」をする。5月下旬に実をつけ始めたら、枝が風などで折れないように支柱や紐でくくる「誘引」を収穫が始まるまで行う。収穫時期は、その年の天候によるが、だいたいお盆の頃から11月中旬まで。はしりの時期である8月中は、直売所に卸し「暑い時期は近場ですぐ売らないと熟れきってしまうので」9月に入ってから収穫量の3分の1を茂原市内の青果市場に出荷する。収穫が終わると12月に落ちた葉を片付け、肥料を与え耕しておく。
 イチジクはアルカリ性食品で、ビタミンやペクチンなどを豊富に含む栄養価の高い果実といわれるが、「あまり美味しい果物じゃないと思っている人が多いのが残念。私は味が良く見た目もいいものを作りたい。上品で芳醇な甘さを出すため、いいと思われる有機肥料をふんだんに使う。形の良さは管理次第。私はまるで彼女に対するように、まめに手をかけるから、イチジクも『こりゃあ格好良くできないと』って応えてくれる(笑)」と風戸さん。
 昨年、エアロビクスセンターでイチジク料理をメインにしたイチジクフェアが開催され、長柄町のイチジクが使われ、これを機に、イチジク狩りも行っている風戸さんの畑を訪れる人が増えた。
「もぎ取りが終わった後は、冷やした方が旨いから、あらかじめ朝もいで冷やしておいたイチジクやワイン煮、ジャムも食べてもらってます」という。イチジク狩りは午後2時から4時まで。料金は千円。希望者は前日までに電話で申込みを。
 また、今年から1株オーナー制度もスタート(2万円)。1シーズンで約400個収穫できるので、5人前後のグループで申し込むと、ちょうどいいのではとの話。
「あちこちのイチジクを試してみたけど、風戸さんのが一番」といってタルトに使う喫茶店主もいれば、「昨日、売り切れてたから今日も来た」という人もいる。そんな顧客の一言が何よりも励みになると風戸さんは陽気に笑う。(内田)

問い合わせ/風戸さん
TEL.0475-35-3411

 



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