NO.23

「味に自信あり!」
 
リノール酸や
食物繊維たっぷりの
とうもろこし(山武市)

 野菜に旬はなくなったとは、よく言われるが、とうもろこしは別。しかも時期が短い。今が旬のとうもろこしを求めて山武市松尾町の、JA山武郡市とうもろこし専門部会長・藤崎さんの畑を訪ねた。
 山武市内には、とうもろこしを出荷する農家は400戸余あり、ネギ、トマトに次いで生産量が多い。とうもろこし栽培には、3月上旬に種を蒔き、6月中旬から下旬にかけて収穫するトンネル栽培と、3月下旬に種を蒔き6月下旬から7月中旬に収穫する『マルチ』こと露地栽培の2通りある。
 藤崎さんは約50アールの畑で露地栽培している。とうもろこしの木は170センチ前後の高さで、実は1メートルぐらいの所からなる。とうもろこし栽培で最も難しいのが収穫。全体が濃い黄色になる完熟した実がベストだが、そうあるのは2日から3日間だけ。その間にタイミングよく収穫しないと未熟だったり過熟だったりする。朝4時から収穫を始めるが、畑には1日3回は入る。実の熟し加減はまちまちで、皮におおわれた実は外側から見ても熟し度が分からないからだ。毎回、とうもろこしの実を1つずつ軽く握る。プロの勘でその感触から熟し度がわかるそうだ。
 山武地域では、『みらい』という品種を作っていたが、3年ほど前から9割がた『ゴールドラッシュ』という品種に切り替えた。「みらいに負けない美味しさで作りやすいのです。商品名は『もろこし君』。私達は旨いとうもろこしを消費者の皆さんに食べてもらいたいから、朝採りしたものを、その日の夕方に店には並ぶよう配送体制をとっています。鮮度が命のとうもろこし。味に自信あります!」
 とうもろこしを買う時の選び方は「葉の新鮮なものを。葉がしおれてたり、鮮度が分からないよう葉をとってしまってあるのは避けて」。買ったら、すぐ食べるのが一番だが、保存するなら、茹でてラップで包み冷凍室に入れることだとか。より美味しい食べ方を尋ねると「熱湯に3分入れて茹でるだけ。よく醤油をつけて焼くというが、そんなことしなくても十分甘くて美味しい」とのこと。
 とうもろこしは、ビタミンやミネラル豊富で、特に人間の体内でつくることのできないリノール酸をたっぷり含む。コレステロールを下げ、動脈硬化の予防に役立つリノール酸。食物繊維も多く含まれているので、便秘の解消や美容にもいい。  
 さて、意外にも地元の人は地場産のとうもろこしを食べる機会がない。それは、収穫したとうもろこしの大半が、農協経由で東京の市場に出荷されてしまうからだ。そこで、6月中旬、山武郡市内の住民対象に名付けて『もろこし君まつり』を開催し、とうもろこし狩りを楽しんでもらった。
 山武のとうもろこしは、松尾町の『集出荷センター やさいの里営農センター』他、蓮沼の道の駅『オライはすぬま』、成東の直売店『緑の風』等で購入できる。(内田)

問い合わせ/山武郡市農協やさいの里 営農センター
TEL.0479-86-5237
とうもろこしの花
 こんな食べ方も〜夏メニュー〜
 
茹でたとうもろこしを1粒1粒もいでマヨネーズとツナ缶であえる。
 やはり茹でた素麺に、これをのせ、麺つゆをかけて食べる。

 



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