NO.26

〈サラダ感覚で食べる 涼感よぶ食材〉
輪切りにして茹でると…
不思議! そうめん状態に
 
「そうめんカボチャ」
(大多喜町)

  大多喜町小田代に住む中村慶治さんは、3年前、定年退職を機に、養老渓谷を見下ろす高台の畑で野菜を作り始めた。40アールの畑は、もとは田んぼだった。春夏秋冬の野菜を作ろうと畑に替え、頻繁に出没するサルやイノシシによる被害を受けないよう、周囲に太陽光パネルを利用した電気柵を張り巡らした。「でも、カラスにやられるのは防ぎようがないよ」と、苦笑しながら、囓られて落ちてしまったトウモロコシを手に取る。
 ツルナやモロヘイヤ、カボチャなどの青々とした葉が茂る中で、ひときわ目立っていたのが、クリーム色のそうめんカボチャ。
 そうめんカボチャ?話には聞いていたが、見た目はカボチャというよりウリみたいと思ったら、『そうめんカボチャ』は俗称で『金糸瓜』という品種。7月から9月に収穫されることが多いが、冬まで貯蔵がきくとか。でも、中村さんは数回に分けて植え付け収穫するので、11月頃まで出荷する。種蒔きは4月初旬に、5月中旬頃定植し、ビニールトンネル、敷き藁をする。蔓が2メートルほどに伸びたらビニールトンネルを外す。
 そうめんカボチャの調理だが、まず半分に切り、中の種とワタを取り除く。4センチ位の輪切りにし沸騰した湯で8分ほど茹でる。箸をさしてスッと通るぐらいになったらザルにあげる。水で冷やしながら箸で実をほぐすと…あれれ?本当に、そうめんのように均一な細さの繊維状になった。おもしろ〜い!シャリシャリとした、ちょっとダイコンのツマに似た食感。ほんのりした甘味も感じられる。三杯酢やめんつゆと相性が良いとのことだが、青じそドレッシングやマヨネーズで食べればサラダ感覚。涼感を呼ぶ一品は話題性もありそう。一度、試してみては。
 他、畑の一角で目にとまったのは、美しいグリーンのおかひじき。葉が海草のひじきに似ていることから、この名がついた。5月中旬から11月頃まで出荷する。カルシウムやビタミン、鉄分が豊富な野菜。クセがなく淡泊な味なので、サッと茹でてサラダや和え物、炒めたり味噌汁に入れたりと料理のバリエーションは多い。「茹でてゴマ油で炒めても美味しいという人もいるけど、私はおかかをのせて、おひたしにするよ」と中村さんの奥様。調理のコツは茹ですぎないこと。加熱し過ぎると、独特のシャキシャキ感が失われてしまうとか。農薬を使わないので、虫食い跡のある野菜を「こういうのこそ安心なんだけど、見場が悪いから商品にはできないんだよね」と残念そうに呟く。
 中村さん夫婦が愛情こめて作った野菜は、大多喜町の道の駅『たけゆらの里』、養老渓谷直売所『やまびこ』(土日祝のみ営業)で販売している。
(内田)

問い合わせ/道の駅・たけゆらの里おおたき
TEL.0470-82-5566

 



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