NO.7

強烈な酸味で気分もスッキリ 
夏ミカン(岬町)

 岬町の宇野沢清さんの裏山で夏ミカンの収穫が始まった。夏ミカンという名前だけ聞くと夏のイメージがあるが、収穫は5月から7月中旬まで。生産者も間違うほど形がそっくりな甘夏とは違い、夏ミカンは断然酸味が強い。最近は品種改良がなされ、甘い夏ミカンもあるそうだが、宇野沢さんの夏ミカンは昔ながらの酸っぱさ。曾祖父が植えた夏ミカンの木も現役で、今でもたくさんの実をつけている。
 岬町でかんきつ類の栽培が始まったのは一世紀ほど前。岬町のかんきつ類は低農薬で味が良いと評判が高く、昭和の半ばにはミカン組合もでき、東京の市場でも高値で取引されていたという。しかし高度成長の時期に、手間隙がかかるミカン栽培より日雇いにと、転業する人が多くなり組合も解散。夏ミカンに関しては自宅用に植えている農家が数軒となった。
「農薬は普通の三分の一。収穫の100日前からは何もかけず安全性には自信がありますが、低農薬で栽培するミカンは形や色が悪く、お客さんには敬遠されがちです」と宇野沢さん。
 宇野沢さんは米とハスをつくる傍ら、裏山に数種のかんきつ類を栽培。4と9のつく日に奥さんの静子さんと茂原の六斎市で販売している。宇野沢さんのミカンに固定客も多いが、最近マーマレードを作るのに夏ミカンを求める人が多くなった。
「夏ミカンは酸味が強いので殺菌作用があり日持ちするので、マーマレードに最適です。料理で酢の代わりに絞って使ってもおいしいですよ」と静子さん。
 入梅の頃が一番おいしく感じるという夏ミカン。湿気が多く蒸し暑い日本にぴったりな果物といえるかもしれない。(大谷) 

問い合わせ/宇野沢清さん
TEL.0470-87-3446

 



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