NO.15

国際ふれあいサロン話しましょう、
日本のこと、あなたの国のこと

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「日本の習慣、文化について楽しくおしゃべりしませんか。あなたの国のことも知りたいな!お茶とお菓子を用意して待っています」青葉台在住の田中恵子さんが、近隣に住む在日外国人に呼びかけて『国際ふれあいサロン』を開いたのは3年前。
 その1年前、田中さんは市原市国際交流協会がボランティアを募集しているのを知り、登録。研修部で活動するなか「ボランティアをするためには、市原在住の外国人が望んでいることを知ることが先」と感じた。外国人を招き、何度か話を聞く機会を持った。数多くの率直な意見のなかに「外国人が気軽にしゃべれる場が欲しい」という要望があった。さっそく市に検討してもらったが、場所や予算等の理由で実現しなかった。
 自分なりにあれこれ考えた田中さんは「自分の住む青葉台でも多くの外国人を見かける。自分と同じ子育て中のお母さんたちのサロンだったら、私にもできるかもしれない」と、情報収集を開始。小学校へ問い合わせると「いらっしゃいますよ」とは教えてくれたが、プライバシー保護から連絡先は入手できなかった。それならと、自分が開く英語教室へ通って来る子どもたちを通じて調べ、ひとりずつ声を掛けて回った。「ある程度子育ては終わっているから」「パートに出ているから」「大事な時間は自分のために使いたいから」等の理由で断る人も多かった。
 初回は、フィリピン人が2人、タイ人、中国人の計4人が田中さんの自宅に集まった。「外国の方が日本で暮らすなか、習慣の違いなどでコミュニケーションが上手くいかないことは、たくさんあります。話すことで彼女たちのストレス解消になればいいし、自分の知らない海外の話や風習を聞くことで私も学び楽しませてもらっています。同時に、自身の日々の暮らしを見直す良い機会にもなっています」。月に1度、しばらくは自宅で開催していたが、2年前からはもっと気軽に参加できるようにと会場を青葉台自治会館に移した。国際交流協会から、茶菓子代や場所代の補助も出るようになった。
 7月のふれあいサロンを訪ねた。参加者は田中さんを含め7人。国籍もタイ、フィリピン、マレーシア、中国、韓国と多彩。在日年数はそれぞれ4年〜10数年。みな日本語は堪能だ。普段のコミュニケーションに困ることはないが、それでも行き違いはあるという。「日本語を聞いて理解することはできても、正しく同じ内容を伝えるのは何年たっても難しい。だから学校の連絡網は一番最後にして欲しい」「例えばゴミ出し。きちんと分別していないゴミがあると、何の根拠もないのに一番に決めつけられるのが悔しい。面と向かって言われるのはまだいい。でもかげで言われるのは許せない」「日本人は相手を傷つけないために何でも黙っているのが大人だと思っているけれど、私たちの国では自分の気持ちをきちんと相手に伝えるのが大人だと教育されてきた。例えその場で口ゲンカになったとしても、お互い理解し合うまで言い合う。そのかわり後には残らない」「日本人のやり方は、結果ストレスがたまる方法だと思う。集団で一人を攻撃するいじめも日本独特なもの。私の国ではいじめという日本語がそのまま使われている」など。
 自己主張することが良しとされる国に育った彼女たちにとって、何事も目立たないのが良しとされる日本人気質は理解しにくい。こういった日本人の精神文化を説明しながら、田中さんは彼女たちの大陸的な感覚をうらやましく感じることがあるという。「ご近所、学校など、子育てするには地域と関わらずにはいられません。そのなかで彼女たちのストレスもたまります。日本社会のなかでは、自国のことを話す機会も少ないのではないでしょうか。お茶を飲みながら本音でトークすることで発散してもらえるなら、私もハッピーです」。
 月にたった1度の集まりは彼女たちの生活のほんの一部だが、ここに来れば゛同じ立場で子育てを語れる仲間がいる″という心強さと゛わからないことがあったら田中さんに聞けばいい″という安心感がある。こういった活動が、市内全域に広がればうれしいと話す。  (国)

◇国際ふれあいサロン
 ・毎月第2月曜日、10〜12時
 ・会費毎月100円
 ・青葉台自治会館
     ※8月はお休み
 ・連絡先TEL田中61-6276
 
写真1
後列左から田中さん、英玉さん(韓国)、厖蕊さん(中国)、カロラインさん(フィリピン)
前列左から、アミェリアさん(フィリピン)、ソンボンさん(タイ)、麗秀さん(マレーシア)

 



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