「楽しくなくちゃ、太鼓じゃないよ!」と毎週練習に励んでいるのは「黒潮太鼓」のメンバー。3歳から中学生まで総勢35人に、母親までもスタッフとして加わる。
この会を始めたのは小倉さん。最初は自分がやりたかったのが、今では完全に裏方に回っている。「子供は進歩が早いので、すぐに大人を追い越してしまいます。とても良い音を出す子がたくさんいます。私なんてもう出番はありませんよ」と言いながら楽しくてしょうがない様子。身近で聞く太鼓の音は、空気の震動を直接体に感じ、鳥肌が立つほどだ。講師は房州太鼓の師範、仁見初江さん。子供の太鼓とは言え、技術的に上のクラスに対応できるようになっている。
「息子はテレビの太鼓や祭りのシーンを見ると、すりこぎ棒を持ち出し真似をしていました。人づてにこの会を聞き、役場に電話してこの会を紹介してもらいました。今はまだ何も出来ずにいますが、毎週嫌がりもせず来ています」と話すのは、3歳の男の子を持つお母さん。また、中学生の女の子は「新しい技を教えてもらうのが楽しみです。自分が進歩していると感じるので、練習は好きです」と話す。練習の合間の仲間とのおしゃべりも楽しみのようだ。
子供たちが初めてここに来て恥ずかしそうにしているのはちょっとの間だけ。すぐに大きい子が声をかけ世話をするので、いつの間にか馴染んでしまうそうだ。「親は口出ししません。子供たちの縦の関係に任せます。私たちは発表の場で着る はんてんを作ったり、送迎をするだけです。でも曲に合わせた小道具を考えたり、構成を練るのは楽しいですよ。ありがたいことに発表の場が多く、だらだらとやることがないのがいいですね。この時期、イベントが重なることも多く、その度に責任者を決めてやってもらっています」と小倉さん。取材の日も同時刻にふたつの場所で発表があり、リハーサルの間も真剣そのもの。そろいのはんてんを着込み、調整に余念がない様子だった。
「人が楽しむのではなく、自分が楽しめればいい。太鼓を叩くときは、自分が1番上手だと思うこと。そして出来るだけ目立つよう、派手にしてくる。だからイベントの時には男の子も女の子も化粧や髪を部分的に染めたりする。そしてこの時こそと派手にするからか、今流行のh茶髪fには興味がないと言った男のもいましたよ」と小倉さん。
h和太鼓の和は、人の和fがモットー。太鼓をやりたい子は誰でも大歓迎とのことで、現在も会員募集中。
(大)◇活動日時 毎週土曜日 19〜21時