十五年前、白子町剃金地区を中心に有志が集まり、ボランティアグループh風の会fが発足した。当初の目的は交流会のようなものだったが、地域に関心を寄せる会員が多かったこともあり、今では地元に無くてはならない助っ人集団になった。町で行う祭りの前夜祭では、毎年彼らが中心となって金魚すくいや綿あめの露店を出す。また九十九里の自然を守る運動にも力を入れており、コアジサシやアカウミガメの保護のため、清掃や車両進入禁止などの看板を立てている。アカウミガメに関しては、大学の講師を呼んでの講演会にも出席し、その生態について勉強もした。
「最初はただの飲み会から始まったような会です。異業種交流を目的にね。でも今ではそれだけの人間はいません。会員数は23名。みんな気持ちのいい奴ばかりで、人のためになろうと、積極的にボランティア活動に参加してくれています」と会長の長島さん。
地元で子どもの頃からの友人とともに活動する会員は「学校を卒業し、みんなそれぞれ農家やサラリーマンになって、家に帰ればただのおやじになってしまいます。でもここでボランティアを通し、子どもの時のようなつきあいが出来るんです。夢中になってね。他にも付き合いでいろいろな会に入っていますが、何の気負いもなく心から楽しめるのは風の会だけですね」。
年に一度、千葉県立長生養護学校の生徒や職員と地引き網を引く。この活動は13年前から続いており、この会の主な活動の一つである。「地引き網の日は大変なんですよ。朝早くから網を仕掛けるでしょう。それに車椅子の子もいるので、私達が介添えしながら浜まで行くんです。でも魚が網の中ではねるのを見て子どもは大喜び。実際魚にさわってまたまた大はしゃぎ。その顔を見ると、苦労なんて吹っ飛んじゃうんです」と会員の一人。
取材の日はちょうどこの地引き網の日だった。残念ながら雨が降り、室内での交流会になってしまったが、体育館での鬼ごっこやスイカ割りに歓声が上がっていた。子ども達の太鼓演奏も披露された。昼食会では、子ども達のテーブルに会員が一緒に座り、楽しいひとときを過ごした。
「人と人のつながりが希薄になってしまった今の時代、ちょっとまわりに目をやって、自分に出来ることをする。それを仲間と一緒にやるのは楽しいですよ。同じ気持ちを持つ仲間ですから、本当に信頼できるんです」。定期的な活動は月に一回集まってのミーティング。その他に研修会や旅行などもある。福祉に関連した活動に関心があり、賛同してくれる方を広く募集しているので、興味ある人は連絡を。(大)