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NO.30

「自主保育の会」

おひさまはらっぱ

代表・阿知波純子さん(41歳)

 親と子が自然な姿で育ち合う場
 子どもが生まれ、小学校にあがる間の数年は、子どもと親にとって最も密接で大切な時。
 この時期を楽しみたいと阿知波純子さんは考え、子どもができたのを機に勤めていた幼稚園をやめ、子育てを始めた。
 自分でもいい母親になれると思い込み『母親なんだから子育てが出来るのが当然』と周りも期待した。こうしたことが阿知波さんには目に見えない圧迫になっていった。
 同じような思いを持つ母親はいるはず、もっと人と人が助け合って子育てができないかと模索していた頃、埼玉から東金に引越しの話が持ち上がった。
「 知らない土地に行けば、心から話し合える友人も必要になってくる。自分が思うような子育てを同じような考えを持つ仲間としたい」。
 こうして2年前、自主保育の会『おひさまはらっぱ』が発足した。
「勤めていた時、知り合った方から『シュタイナー教育』に関する本を読むように薦められました。読んでみると子育てだけじゃなく社会に対して抱いていた疑問が解けていったのです。みんなと同じ考えでなくてもいいんだ、違うことしてもいいんだと。とても勇気づけられ、この会を立ち上げる起動力にもなりました」。
 自主保育とは地域での自主的な保育。人任せにするのではなく、母親が中心となり、集まった人たちでつくり上げていく保育の会。
 子どもが当然のように幼稚園に行くのではなく、行かない選択もあっていいと考える。
 現在14組の親子が週3回の活動を公園や地域の人が集まりなどで使える協同館を借り、行っている。
「公園で子どもを遊ばせると、他の親の目が気になります。ここでは、子ども同士が喧嘩しても親がすぐ止めたり、自分の子どもだけを叱ることもしません。親同士が同じような価値観を持っているので、気が楽です」と会員の一人。
 協同館ではわらべ歌を歌ったり、お話を聞いたりする。また、天気の良い日はどんどん子どもを外に連れ出す。
 最近では田んぼのあぜを歩いたり、竹の子を掘ったり、かいこを見に行った。土や砂、草、虫、雨や風、ただの石ころでも子どもにとっては大切な友達であり、教師になり、生き方を子どもたちに教えてくれるという。
「子どもがじっと黙って何かしている時は声をかけずにそっとしておきます。大人にとっては何でもないこの時が、大人になった時の大きな力になると思うからです」。
 子どもは今しか得られない豊かな経験を五感を通して心と体にたっぷりとためこむ。この大切な時、子どもにとっても親にとっても何が1番大事か、真剣に考え、どう過ごし、どう生きるかを選択してほしいと考える。
「自主保育は、自分たちがつくっていく保育の場なので、確かに大変なことが多いですが、表面的な付き合いではやっていけないので、本当の意味での仲間ができました。また、子どもにとっても親以外の人が自分に親密に関わるという貴重な経験ができます。将来、子どもが悩み、親だけでは解決して挙げられない事がたくさんあるようになった時、小さい時から良く知っている信頼できる大人が近くにいたら、どんなに心強くまた、安心できるか。親も自分の子だけを育てるのではなく、他の子をみることで一緒に育ち合えるんです」。
 今後は更に地域の方や行政の力をかり、安心して子育てをしていけるような環境、街づくりをと考えている。また、地域に根ざした保育をしていきたいので、今以上に地域の人たちと関わっていきたいとも考えている。
「来年、下の子どもが小学校にあがり、私はフリーになります。そうしたら本格的に子どもを預かり、自主保育をしていきたいと考えています。それで活動の拠点となる一軒家を探しています。もちろん、一緒に活動する仲間も募集中です」。(大谷)

問合せ先 阿知波純子
東金市田中897−1
電話 0475−55−3288(FAXも同じ)
月会費 1000円
活動日 金曜日 協同館
火、水曜日(主に八鶴湖近くの公園 )10〜14時まで



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