愛犬家たちが集まり犬と一緒に遊びながら、人と人、犬と人、犬と犬との交流を深めたいと活動しているサークルがある。
『チーム ちば・いぬ』という。チームとつけたのは、単にサークルでは平凡だからと名付け親のメンバーさん。昨年の夏に結成した。
入会の条件は、県内在住でメールアドレスを持っていること。皆が集まりやすくと千葉県在住に限定した。お金がかからないようにメールでの連絡方法に決めた。チームを立ち上げホームページを管理する秦しのぶさんが、窓口となっている。
メンバーは、ほぼ県内全域に住む21家族と32頭。
今回、取材に応じてくれたのは市原市の秦さんと白井さん、八街の大野さん、我孫子の山越さん。
最近になって全員が集まる定例オフは2カ月に一度と決めたが、以前は毎月のように皆でレジャーに出かけていた。犬の立ち入りOKのレジャー施設でバーベキューをしたり、弁当持参で公園で1日遊ぶ。
「とはいっても、今でも家が近いメンバー同士で、ちょくちょく連絡を取り合って犬連れで遊びに行っていますね」と、大野さん。
ふだん行く先は県内がメインだが、年に2回ほどは県外に「お泊まり」も。
犬種ごとの愛犬サークルは数多くあるが、犬種を問わないだけでなく小型犬から大型犬までよしとするサークルは珍しい。
ミックスドッグ(雑種)もいれば、流行りのミニダックスや国の天然記念物に指定された四国犬(土佐闘犬とは異なる)等もいる。
白井さんは、他の犬のサークルにも所属しているが、
「ひとつの犬種だけのサークルは、犬に対する考え方が偏ります。その犬の特性しか知らないから、他の犬を理解できない。だから、異なる犬種の集まるサークルの方が、人間も犬全般に対する理解が深まり、自分の犬だけでなく他の犬に対しても柔軟な対応ができるようになります」と話す。だから、残念だが、今以上頭数が増えると、全メンバーが全ての犬を把握できなくなると考え、現在はメンバー募集はしていない。
メンバーの皆さんの『犬歴』も様々。飼い始めて1年未満の人から20年以上の人までいる。
そんな皆さんが和気あいあいと集まって過ごすことができるのは、それぞれがチームのルールを守っているから。
散歩の時にノーリード(引き綱なし)は絶対ダメ。フンは絶対持ち帰ること。他の犬とケンカさせないよう気をつけること。以上が最低限、守るべきルール。当たり前のことのようだが、これらができないモラルの低い飼い主がいて、各地域で問題になっているのだという。
飼い主が犬を放し飼いにしたり、散歩をリードなしでするために、他の犬や人間が怖い思いをしたり、その犬が交通事故に遭ったりする。
白井さんは、「もし、うちの犬が何らかの事情でノーリードになり目を離したすきに、他人に怪我をさせて、犬を保健所に連れて行けと言われたら、その覚悟はしています。それだけ、自分の犬には責任を持っているということです」と厳しい表情。
山越さんも、「犬を飼うこと自体が近所の迷惑になることもある。鳴いたり、毛が飛んだり、匂いとか。だから、むだ吠えはさせない、ブラッシングの場所など常に気を配ります」とのこと。
犬との暮らしについて、「犬がいなかったら子育てできなかったかもしれない。ずっと子どもと向き合っていると、息が詰まりそうになり、ちょっとしたことでカッとなることも。それが、犬が傍にいると心がなごむんです。子どもだけでなく、犬に意識が向くことで気分転換できるからだと思います」と、秦さん。
大野さんは「うちは子どもがいないし、私が仕事をしてるので、地域の中でちょっと浮いている感じだったのですが、犬を通じて友達が増えました。それも年齢に関係なく、付き合えるのが本当に嬉しいです」。
犬を家族の一員と考える皆さん。昨今のブームにのって安易に犬を飼ってほしくないと考える。それで、犬を飼いきれないと、またもや安易に手放すからだ。
「アパートや制約のある賃貸住宅に住む人は、成犬になった時どの位の大きさになるか分からないミックスドッグを飼うより、成犬の大きさがわかる純血種を飼った方がいいと思います。そうすれば、こんな大きくなると思わなかったといい、捨てられるようなことが防げるから」と、白井さん。
現在、国内で『不用犬』として殺処分される犬は約28万頭…。皆さんから最後にメッセージを。
「犬を飼えなくなったからと簡単に捨てないで。里親探しをして下さい。それでも見つからなかったら、ボランティア団体に連絡を。健康な犬なら必ず時間さえかければ、里親は見つかります」 (内田)