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NO.40

農家に嫁いだ女性達の

友達づくり&息抜きの場

 山武エリアに「農家の若い奥さんたちが集まるグループがあるよ」との情報を聞き、今回の活動場所である九十九里町の学遊館に出向いた。  
 調理室に入ると、ちょうど皆さんはケーキ作りの真っ最中。大人に混ざって幼い子どもも生地を綿棒でのばしたり、こねたりと笑顔で調理台を取り囲む。メンバーの子どもだ。
 「今はもう皆、子どもがある程度大きくなったけれど、最初のうちは赤ちゃん連れで参加していました」。子どもを連れてどうぞ、という呼びかけが参加を促した。メンバーの平均年齢は33歳とか。
 「フレッシュミセスというのは、サークルの前身が『若妻グループ』として誕生したから。6年前に『ひまわり会』と会名を。だから、別に年齢制限はありません」と、代表の作田さん。
 現在、メンバーは13名。毎月1回、行われる月例会の活動内容は年度末の3月に皆が集まり年間計画を立てる。
 この会は、12年前に山武農業改良普及センターが、「農家に嫁ぐと周りに友達がいないから、同じ境遇の女性たちが集まり友達づくりのきっかけになれば」と、東金市、大網白里町、九十九里町の農家に嫁いだ女性が集まり親睦を図る目的で立ち上げた。
 ちなみに、13年度の活動は、4月は春の寄せ植えと焼き肉のたれ作り、6月は夏野菜を使ったメニューや20分で仕上げる料理、7月はパソコン講習で暑中見舞いハガキの作成、9月が冷たいデザート作り、10月は視察研修、11月はフラワーアレンジメント、12月は忘年会、1月は座談会『我が家のルール作り』、そして今回のイチゴのデザート作りとなっている。
 5月は田植え、8月は稲刈り、2月は風邪が流行り集まりが悪いので活動はお休み。
 「毎年、定番は焼き肉のたれ作り。添加物なしで、野菜炒めや料理の味つけにも使え重宝すると人気です。ニンニクの皮むきをして、味噌、醤油、みりん、砂糖等を加え、ミキサーにかける。一から全て手作りだから、ひとりで作るのは大変。みんなで作ると効率がいい。入会してから市販の焼き肉のたれは買わなくなりました」という。
 また、ここ数年好評なのが『20分で仕上げる自慢料理』。各人が短時間で作れる美味しいメニューや調理法を紹介し合う。センターが企画する視察会では、他のサークルとの交流会もある。が、
 「視察会なんていうと堅苦しいでしょ。実際は親睦会を兼ねたもの。本当はみんな1泊の視察会としたいんだけど、なかなか難しいです」
 これまで何度か計画されたが、直前になると立ち消えとなった。将来の叶えたい活動内容のひとつだ。
 「この会は息抜きの場、または、お楽しみの要素が大きい方がいいと考えています」とは、代表の作田さん。料理中心の活動なのは、「家庭の食卓をあずかる私達の共通するものが料理ですから」
 時にはセンターからの依頼で、交流会の進行役を引き受けることもある。昨年春には、山武地域女性農業者交流会で進行を務めながら、出席したお年寄りを前にハンドベルの演奏や指導をした。メンバー全員はじめての経験だ。
 「出席者の中には、またやってみたいという方もいて嬉しかったです」
 この会のメンバーには4世代家族も多く、参加して良かったという意見の中には、多世代家族ならではの悩みをお喋りで気晴らせるという声も。
 「ふだん思っている細々したことが気負わず話せるんです。格別、農家だからと、こだわった話をしているわけではありません。しいて言えば、多世代家族の大変さを共有できるんです。多人数の多世代家族の問題は、核家族の人には理解できないと思う。世間で思うほど大きな問題はありませんが、ささいな生活習慣の違いなどでも気になる時もあるから。それも、みんなと喋っていると解消しちゃいます」
 現在は農業に従事していないが、将来を考えて参加しているメンバーさんもいる。入会して3年目のメンバーは、
 「主人は会社員。主人の両親が近くで酪農を営んでいるので、いずれ、子どもが大きくなったら私も酪農を手伝うようになるし、同居し介護の問題も出てくる。この会では育児や介護の先輩である皆さんから、話が聞けタメになると思い参加しています」
 このところ、新規会員はいないが、随時受け入れるつもりだそう。基本的にメンバーは農家のお嫁さん。だが、
 「もし今、話相手もいなくて孤独感を感じている人がいたら、仲間になりましょう。農家以外の人でも、本人が気にしないなら構いませんよ」とメンバーの皆さんは話す。(内田)
  

問 山武農業改良普及センター
TEL0475-54-0227

 



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