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NO.63

― 帝京平成大学・air field ―

夢に向って行動しよう
扇さん  

  「自分の学んでいることを活かしながら、地域と関わっていこう」と活動する帝京平成大学のサークル『air  field』は、20名のメンバー全員が福祉情報を学ぶ学生たち。車椅子の生活をしながら障害者の自立を目指して運動している『市原で障害者の自立を考える会』代表の野中強さん(28)の話を大学の講義で聞いたことが、サークル誕生のきっかけだった。「障害者と会ったのは初めてでした。目の前で障害者の抱える問題やこれからの福祉について熱心に話す野中さんに、もっと親しくなっていろいろ聞きたいと思いました」と話すのは、会代表の扇健祐さん(25)。以来、学生たちと野中さんの交流が始まり「自分たちにもできることがあるのではないか」と、昨年10月サークルをスタートさせた。
  主な活動は、車による障害者の送迎や電車での移動サポート。無理なく出来ることから始めたという扇さん。ボランティアセンターや知人からの依頼があれば、会員同士で都合をつけ、出向く。「はじめは、おっかなびっくりで、車椅子の人を車に乗せるだけでもどうしたらいいかわかりませんでした。これでいいのかと悩みながらの介助も多かったのですが、分からなかったら遠慮なく聞くこと。やっと、コミュニケーションの大切さが分かってきました。対等に話をすることが、分かり合えるための一番の方法だと思います。ボランティアでは、大学の授業では学べないことを学べます。僕たちも障害者のみなさんも、互いに世界が広がっていく感じです」
  メンバーの多くは「福祉関係の仕事」を目指している。送迎の他、イベントや他のボランティア活動への参加も積極的だ。市内小中学校の特殊学級の合宿、福祉施設の見学、作業所のお祭り、様々な講習会への参加など。会からも多くの情報を会員に提供する。福祉関係の仕事を目指す理由はさまざま。「自分のことを思うように表現できなくて悩んでいた中学時代、ボランティア部で活動しました。施設訪問など、たくさんの人と接するうちに、自分でも必要としてくれる場所があると感じました」という根本恵津子さん(20)は福祉施設の事務職を目指す。先天的な病気で入院経験を持つ松本啓さん(19)は「はじめは医者になろうと思っていました。高校生のときに本当にその道でいいのか悩みました。人の命を救う仕事がしたいのか、人の助けになる仕事がしたいのか。周囲からアドバイスを受けながら、児童福祉という目的を見つけました」と語る。すでにホームヘルパー2級の資格を取り、高齢者福祉への道を目指している学生もいる。
  会では今後、ボランティア関連の情報を発信する情報センターを学内に作りたいと考えている。知識だけを学ぶのではなく、大学で学んだことをどのように社会で活かせるか。それには実際外に出て、地域の人との交流をしていくことが大切だと、扇さん。「僕たちが感じたことを学内の学生にも伝えていきたいと思います。『air  field』は飛行場という意味ですが、僕たちは『たまり場』みたいな感じで使っています。学生が気兼ねなく集まって来て、将来の夢のために行動を起こせる場所にしたいと思っています」
  学びながら、経験しながら、目指す道が自分に合っているかを考える場『air  field』。彼らにとって大学生活は、ただ学ぶだけの場ではない。将来を決めかねる人が多い中、確実に自分の道を切り開く入り口に立っている。そんな印象を受ける元気いっぱいのサークルだ。      (斉) 


問  扇 健祐  TEL090−8804−4911
・メール kemsuke.246_step@dokomo.ne.jp
・ホームページ http://chiba.cool.ne.jp/airfield/

  

  



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