中国4千年の歴史の中で培われた『気功』は、健康法だけでなくスポーツや芸術、医療、武道など、さまざまな分野で日本に浸透している。「気功は心と体の鍛錬法です。自然からエネルギーをもらって自分の体調や心を良い方へ導くためのものです」と話すのは、市原市ちはら台にある清水谷公園で毎日気功を楽しむサークルの代表、白井信子さん(67)。
白井さんが、気功教室に通い始めたのは20年前。体調を崩したのがきっかけだった。ちはら台に越して来た10年前からは、近くの公園で気功を楽しむのが日課となっていた。見かけた人が「いったい何をしているの?」と声をかけ、健康に良いと聞いて一緒に楽しむようになったという。「続けると体が軽くなるような爽快さがある」と口コミで伝わり、現在メンバーは20名ほどに増えた。
はじめに30分のウォーキングで身体を温める。その後30分の気功とストレッチで身体をほぐしていく。その動作は太極拳のような、ゆっくりとした動き。「体操とは異なるものです。動かす体の形があり、それぞれに呼吸法があります。太陽の光、自然の風、大地などのパワーがイメージです。自分の力になるように呼吸を合わせます。どの動作もゆったりとして年代を問わず楽しめます」と白井さん。気功を行う上で、動きと共に大切なのは色をイメージすることだという。頭のてっぺんは紫、額は海の色、胃の辺りは黄色など、自然のパワーを引き出しやすい色がある。色をイメージすることで癒しや治しの効果が得られるのだという。
犬の散歩で公園に来た時、気功を見て興味を持ったという会田さんは「自分にもできそうだと思って参加しました。日頃血圧が高いのが気になっていたのですが、今は安定しています」と話す。うつ状態が続いて何も手につかなかったが、メンバーの励ましもあって、元気になれたという人。事故で脊椎を痛めて以来、思うように動かなかった体が楽になったという人もいる。
集中とリラックス、呼吸法の繰り返しで行われる気功運動は、体内に『気』をめぐらせ血行をよくする。長く続ければ、それだけ効果を実感できる。毎日の積み重ねで健康体をつくることができる。「身体にいいから始めよう。そんな気軽な気持ちから入ってもいいのです。心と身体のバランスがとれてこその健康です。気功は自分の中にある淀んだ気持ちもきれいにしてくれます」と白井さん。雨の日は各自家で行うが、それ以外は曜日に関係なく毎日集まる。自然と、会員同士の交流も深まる。「気功は健康と若々しさを保つ秘訣。興味のある方は気軽に遊びにきてください」と会員たちはいう。(斉) |