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NO.57

―― ハッピーサウンドベルズ(長生村) ――


ベルの音は不思議な力を持っていて、
人を癒し、自分も癒される

  『ハッピーサウンドベルズ』はハンドベルのサークル。高校生と中学生が中心になり、月に2度ほど長生村の公民館に集まり練習をしている。現在11名が在籍しており、今のところ全員が女性。

 発足は5年前。きっかけは当時中学1年の細矢仁美さんが、子ども会でハンドベルを演奏し、興味を持ったことだった。「すぐに吹奏楽部の仲間に声をかけ、この会をつくりました。最初は楽器が揃わず、中学校の吹奏楽部のものを使わせていただきましたが、お小遣いを貯め、1本ずつ自分たちのハンドベルを増やしていきました」と細矢さん。

 地道な活動で「全く自信がない」状態だったが、学校側も文化祭で彼女らにハンドベルを演奏する場をつくったり、ハンドベルと一緒に演奏する『トーンチャイム』を貸し出すなどの応援をしてきた。その結果、今では町の福祉協議会が行なうお年寄りのデイサービスや、特別老人医療施設で演奏するなど、徐々に活動の場が広がってきている。 

 また、これらのボランティア活動に地元のライオンズクラブが資金の援助を申し出てくれた。その結果、ユニフォームのリボンとスカートの生地、演奏中にベルを置くための布、譜面台、トーンチャイムを購入する事ができ、サークル活動が充実した。
「ユニフォームのスカートとリボンは縫製をやっている親の一人が縫ったもので、公民館も大人が代表となって借りています。本人たちはボランティアをしているつもりでも、実際は周りの人からサポート受けています」と保護者は笑う。

 新しく演奏する曲は細矢さんがハンドベル用に譜面を書く。ほとんど全員が吹奏楽部に在籍し、楽器の演奏ができるので、譜面を読むのはお手のもの。すぐに演奏が出来るのは強みだ。ハンドベルは曲によっては一人でも演奏ができるそうだが、人数が増えるにしたがって音を分担し、曲をみんなで完成させる喜びがあるという。脂でさび付かないように、演奏する時は白の手袋をつける。
「ハンドベルの音が好きで、みんなと一緒に演奏するのも好き。たくさんの人の前で演奏するのが楽しいし、観客が歌ったりして一緒に楽しんでくれているのも嬉しい。これからも続けたい」と高校生。

 定期的に慰問しているディサービスでは演奏後、お年寄りと一緒に歌を歌ったり、食事を共にする。若い人が一緒だとお年よりも元気になると好評だ。また、活動を通じて知り合った人たちの影響から、「子どもたちがボランティアをすることを当たり前のように感じているのが嬉しい」と保護者。学校で車椅子を贈るためにプルトップを集めているが、こういった活動もすんなりやっているそうだ。
「ハンドベルを自分たちが演奏するだけで終わらず、外に向かって働きかけるのは大切です。子どもたちも最近は慰問先に合わせた曲と内容を自主的に考えてやっていますし、今は送迎以外、親の出る幕はありません」と保護者。

 今後は後継者を育てるため、できれば長生村に住む中学生の参加を希望している。(大谷)

問 森 由江さん
TEL0475・32・3899
細矢さん

  



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