5年前、東京から東金に移り住み、翌年から希望者にマジックを教え始めたスガヤ幸一さん。この世界では有名なマジシャンで、一昨年ドイツのドレスデンで行われた世界マジック大会でも銀メダルを受賞するなど、国内外から高い評価を受けている。スガヤさんの呼びかけに集まったのは、主婦、退職者、現役の教師など20名。共通するのは面白いことが大好きで、他人に喜んでもらいたいと思っていること。保育園に勤めている会員は「お楽しみ会などの集まりで、子供に喜んでもらいたくて始めました。まだ1年にもなりませんが、みんなが楽しんでくれるのが嬉しくて励みになってます」と話す。高齢の会員は「指先を使うのでボケ防止にもなりますね。地域の公民館で芸能発表などがあり、踊りとか大正琴などにまじって手品をすると大いに受けます。この間は手首が無くなるhギロチンfの手品をしたらとても喜ばれて、人前でやるのが病みつきになりそうです」と話す。今年の2月には東金文化会館で、ひとり一種目を発表する機会があった。不安と緊張が入り交じり、終わった後の達成感と喜びは口では言い表せないようだ。 スガヤさんは、「マジックはね、見ている人を待たせてはだめ、テンポよくやるのがいい。そして華やかさも必要だね。だから音楽や衣裳も効果的に使う。たとえば江戸時代からあるおなじみのひょうたんと独楽のマジック、羽織袴なんかでhさくらさくらfの曲に合わせるといいでしょう」と細かい演出も含め指導する。さすが構成から演出までも手がけ、独創的な作品を発表するプロ。 教室ではスガヤさんがマジックを見せ、すぐに種明かしをする。気をつける点、絶対してはいけないことなどを手短に教え、各会員の質問に答える、という流れで進行している。会員も自分で考えてきた作品をみんなの前で発表したり、時には失敗談も披露する。しかも見ている側にもどんどん感想を求めるので、時間が早く過ぎてしまうようだ。 「ステージマジックは華やかさに演出が必要だけど、テーブルマジックのように小規模なものは、身近にある物などを使ってやると信憑性がありそうでしょ。マジックをやっている人は最低ひとつできるように、ひもとかハンカチを用意しておくべきです。いつ指名されてもいいようにね」とスガヤさん。あくまでも人を喜ばせるマジシャンの心意気までも伝授する。会員の中には、頼まれれば出張してマジックを披露してくれる人もいるという。ボランティアなので子供会、老人会など、余興のひとつにいかがだろうか。 (大)