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大網を中心に活動する『風まかせ』は野外で絵を描くサークル。もともとは公民館のサークルで絵を描いていた人が、建物の中ではなく体に風を感じて絵を描きたいと、自主運営に乗り出したのがきっかけで一昨年9月に発足。会員は13名ほど。毎月第3木曜、大網駅周辺に集まり、皆で近くの公園などにスケッチに出かける。
「絵が好きでスケッチに行きたいけど、自然の中でぽつんと一人で絵を描くのって寂しいし、ちょっと勇気が必要。絵を描いても発表する場がない人、描いた絵を皆で見せあっておしゃべりしたい人がいるはず。そう思って会を立ちあげました」と語るのは代表の加藤緑さん。
以前、加藤さんは子どもが小さく手が掛かり、思うように公民館の油絵サークルに出席できなくても、展示会には徹夜で絵を描き、出品したという努力家。『風まかせ』を運営する主要なメンバーで、油絵の画家として活動する小山みどりさんは加藤さんを「絵に関して人並みならぬ思いがある人」と話す。
今までスケッチに出かけた場所は数多く、八鶴湖、九十九里浜、昭和の森、泉自然公園など。時には電車で千葉の美術館まで足を伸ばし、絵画を鑑賞しに出かける。
「秋の風、早春の陽だまり、涼風を感じるためと、その都度テーマを決めますが、何を描くか、またどんな絵具を使うかは本人次第です」と加藤さん。
指導する先生もいないので、「自由気まま、自分のペース」で活動できるが、年に1度の展示会に発表するのを目標に、がんばっているという。
「昔から絵を描いていて大きな絵の団体にも入っていた事があるけど、他人に厳しくて、自分の作品が一番と思う人が多くて疲れてしまった。この会は絵の好きな仲間と親しく付き合えるのが魅力」。「外でスケッチするのは天候次第で、雨で中止も多いけど、雨が降ってもまずは集まってお茶を飲んで話をする。それが楽しみで最近絵も描かずにいるけど、月に1度の活動日には出かけてきます」と会員。
平日の昼の活動なので、どうしても仕事をリタイアした年代が多くなる。60代が中心で、最高齢は78歳の男性。いろいろな経験や経歴を持つ人が多く、スケッチしながら戦争中の話になることも。また、以前テレビアニメの監督を歴任した人がいるので、その影響もあってか、お茶を飲みながらアニメやマンガなどにまで話は広がる。
「話を聞いてみるとそれぞれすごい経歴や経験があり、びっくりします。世代を超えた体験を聞くのは勉強になりますので、こういった集まりを『楽集会』(がくしゅうかい)とネーミングし、雨が降ってスケッチができない時に行いたいと思います」と加藤さん。
昨年の夏、加藤さんと小山さんは絵を発表する場として、JR内房線八幡宿駅近くにギャラリーをオープンした。
「毎日の暮らしがほんのちょっぴり楽しく、幸せになれる空間。ここでメンバーの絵を飾るだけでなく、誰でも気軽に何かを発信できる場として活用してもらえればと考えています」。会員募集中。 (大谷)
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