「テレビが普及して、子供の遊びが変わる。ただ受けるだけの喜びじゃなく、自ら汗をかき、考えるような,・シ接体験,・ェ出来る会をつくろう」。33年前、福岡県で子供会や家庭文庫を行っていた母親が、大学で人形劇をやっていたサークルと一緒に「おやこ劇場」を立ち上げた。現在、全国に770ほどの「おやこ劇場(子ども劇場)」が活動しており、「東金・山武おやこ劇場」は今から8年前に創設された。会員は150人ほどいる。
活動は舞台芸術鑑賞と自主的活動があり、年に3、4回の舞台劇や音楽などの鑑賞と、地域ごとの10のサークル活動がある。運営委員の中沢さんは「特に最近は、子供がゲームなどメディアの方に向かっていき、子供自身が機械化してきたように思えます。そんな中で、人間がつくりあげる人間らしさ。そういうものが与える本当の感動が、今の時代だからこそ必要だと思うのです」。だから,・エじる心を育てよう,・ニがんばっているという。今年の10月には成東ののぎくプラザで「どん亀座」による「気まぐれな道化師たち」というパフォーマンスライブが行われた。今回は会員だけでなく、広く一般にも公開された。
しかし、子供は見るだけでは、頭で理解するだけに終わってしまう。思ったこと感じたことをやってみたらと大人が少し後押しする。それが「おやこ劇場」のもうひとつの活動で生かされており、子供がやってみたい事を提案し運営までも行う。たとえば今年の7月には、東金市内の丸山公園 で「こども夏まつり」を行い、子供たちの中の実行委員が作ったシナリオによって祭りが運営された。
「おやこ劇場の自主活動は、親にとやかく言われるんじゃなくて、自分のやりたいことができるから楽しい」。夏まつりに参加した子供の感想である。中沢さんは「これはまさしくおやこ劇場の目指す事を言い当てている」と言う。
これまでの活動は、キャンプ、芋煮会、料理、大型しゃぼん玉づくりなどがあり、どれもが子供からの発案で決まったものだ。この活動は原則として、親子が参加する事になっている。子供が地域のサークルに参加するならば、親も一緒に活動する。それで親同士の交流も盛んになってくる。子育てに悩んだり、息詰まる事が誰しもあるが、ここで発散している人もいるという。「子供の学校や地域を越えての交流が出来ます。問題があれば一緒に考えたりするので、友情が育まれたりもします。こんな世の中ですから、親も子供も一緒になって、ひとつのことをやる時間を持つのはありがたいですね」と、ある母親は話してくれた。