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NO.108

― 市原アスレチッククラブ ―

 元気いっぱいの笑顔で
 楽しく参加
 その先の大きな夢へ
 つなぐタスキ

 冬晴れの澄んだ冷気が気持ちよい市原臨海競技場に、元気な子どもたちのかけ声が響く。平成15年5月、市原アスレチッククラブ(市原AC)は、学校のクラブ活動ではない形で陸上競技を精いっぱい楽しんでもらおうと誕生した。各種大会への出場は子どもたちの自主性に任せてあるが、全国小学生クロスカントリーリレー大会千葉県予選会で市原ACは2年連続で優勝。今年も3月25、26日、大阪府吹田市で開催される駅伝形式でタスキをつなぐ全国大会に出場する。
 新年の実業団駅伝や大学駅伝に一喜一憂した方も多かった事だろう。個人競技が多い陸上だが、タスキをつなぐ駅伝となるとチームとしての連帯意識もがぜん高まる。市原ACの子どもたちも、将来の自分を重ねて応援していたにちがいない。「当クラブは『楽しく遊びにおいで』という気持ちで参加を募っています。その中で、小学校高学年や中学生になると目標も高くなるので、常に夢を持って計画的な練習ができるよう、様々な大会を目標にしています」と話すのは、監督の松原光徳さん(43)。
 現在、メンバーは小学生を中心に約30名。市原市内だけでなく、袖ケ浦や茂原など市外からの参加者も多い。練習には、送迎で共に来た兄弟や保護者も一緒に参加することもある。茂原から参加する小学生男子の母親は「昨年の全国大会出場を機に、市原市体育協会のホームページでクラブの事を知って、参加しています。風邪で熱があっても、練習日に参加したいと言うほど楽しみにしています。友だちに会えるのはもちろんですが、とにかく監督が褒めて下さるので、子どもが自信を持って取り組めています。それに、こんな素晴らしい場所で練習できるなんて恵まれています」と話す。
「多くのチームが練習場所確保に苦労しています。県内でも数少ない設備の整った場所で練習できることはありがたいですね。外で、思い切り身体を動かすことが少なくなっている子どもたちの居場所づくりができればと、スタッフ全員ボランティアで活動しています」と、臨海競技場を中心に土曜日の午前中と4〜11月の火曜日の夕方が練習日となっている。年間の活動日は、通算すると90日になるが、サッカー、野球、水泳など、様々なスポーツと共に親しんでいる子どもが多いため、クラブへの参加はあくまで「来られる日に来て楽しむ」がモットー。出場する大会メニューは県内を中心に30程あるが、レベルや都合に合わせて子どもたち自身がエントリーするのが基本という。
 当日の練習はトラックでのジョギングから始まり、ストレッチ体操の後は瞬発力や敏捷性を身につけるためのラダートレーニング。ロープでできたハシゴのマスの一つひとつを様々なバリエーションでステップする。トレーニングなのに、何とも楽しそうな子どもたちの笑顔が印象的だ。「昔は、遊びの中で培われてきたものです。小さな時から身につけることで後に伸びる可能性があります。遊びの中で、色々な経験をさせてあげたいと思っています。スポーツだけでなく、効果的な食事の摂り方、メニュー、栄養のことなど、食育も伝えるようにしています。何事も体験が大切です。子どもは、失敗の中から自身の目標を見つけます。大人がしてあげられるのは、問題解決のためのアドバイスだけです。最終的には、本人が学ぶしかないのです」。金メダリストの高橋尚子と練習を共にしたこともある松原さんは、子どもたちを温かく見守りながら、専門的な立場から陸上の楽しさを伝える。(国)

問い合わせ/松原 
TEL.090-8854-1459

  



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