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新堀の町会内で活動する『壱五会』は、団塊世代中心のグループ。定年後、地域を活性化させながら、自分たちも楽しい交流の場を持ちたいと、平成15年、男性5人で設立した。「その時のメンバーは、平成15年に町会役員を務めた仲間です。新堀は世帯数約160軒、その半数が兼業農家。これから定年を迎える団塊世代とお年寄りが多い地域なのですが、町で交流する機会は少ない。そこで、皆で何か楽しいことをする場を作り、町の活性化につなげて定年後を有意義にしようと考えました。名称の『壱五』は設立年から。初年の活動は、皆がやってみたかった自家製手打ちそば作り。休耕地を含む畑を3反歩借りて、栽培することから始めました」と会長の齊籐忠夫さん?。当時、齋藤さん自身は会社員で農業未経験。荒れた畑の手入れから育て方まで、他の会員に教わりながら行ったが、それがとても楽しい経験だったという。現在のメンバー男女13名の半数は齋藤さんと同じ農業未経験者。うち退職組は齋藤さんを含めて3名、他は自営業や会社勤め、兼業農家の50代。都合の良いメンバーが土日に集まり、毎年続けているそば栽培の他、小麦や大豆、古代米作り、炭焼き、しいたけ栽培、地域の山の手入れなど、農作業を中心に行っている。
「最初の年は、春と秋にそばを作りましたが、春はほとんど収穫できませんでした。秋そばは手打ちで地域の人に食べてもらおうと、公民館で試食会を開き、その後、小学校のバザーでも手打ちそばを出して欲しいと依頼があったので、翌年から秋そばのみを栽培。ただし、提供するには量が少なすぎるので、そば粉は市販のものに新堀産を加えたものです。毎年好評で、今年10月にも120食を提供。昨年の12月には公民館で手打ちそばの講習会も開きました」。炭焼きを始めたのは、高齢で荒れた山林の世話ができずに困っている地域の人から相談を受けたのがきっかけ。山に入り、切り出した木材を有効利用しようと、炭焼き小屋を作ったが、メンバーには炭づくりの経験者がいなかった。生焼けや焼きすぎなど失敗を繰り返し、ようやく昨年からうまく焼けるようになって、地域イベントへの寄付や、直売所で販売できるようになった。今年は3カ月に1度くらいのペースで焼いているという。
「昨年から借りる田畑を2倍にし、そばの他に古代米と、小麦の栽培も始めています。休耕していた田の状態があまり良くなかったためか、昨年の古代米の収穫はわずか80キロ。今年は皆で田の手入れをきっちりやり、5俵の収穫ができました。手植え、手刈りの作業は、メンバーたちの田の作業が終わってから、皆で集まって1日でやります。この時はイベント的で、友人を連れてくる人もいて、賑やかです」
麦栽培は手打ちそばのつなぎまで、全部手づくりの二八そばにしたいと始めた。山から切り出したものの、炭にできない太いくぬぎの幹は、シイタケ菌を植え込んで、今年収穫した。直径22センチもの大きさがあるお化けシイタケなど、どれも大きかったが味は良く、家に持ち帰ると家族に喜ばれたという。今年はシイタケの他にナメコも収穫待ち。大豆も植え、メンバーの奥さんたちの指導で、手づくり味噌を計画中。彼女たちも手料理を差し入れしたり、イベントの裏方を手伝ったりと、協力的だ。「農業未経験の人も農家の人も、皆と一緒にワイワイやるのが楽しいんですよ。作業の後、皆で休憩する場が欲しいと廃材を使って小屋も造りました。仕事が終わった後の反省会はそこで行います。ビールもうまい(笑)。手打ちそばを寄付する時は、準備が大変なときもありますが、皆に喜んでもらえるし、やりがいがあります」。次にやってみたいのは、上総堀で井戸を掘り、露天風呂を作ること。これから計画を練るそうだ。(米澤)
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