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2・新嘗祭の巻 『大多喜町』

 平成16年11月23日、大多喜町の貴船神社で新嘗祭が行われた。
 新嘗祭とは、天皇陛下がその年に収穫した穀類を神々に供えるもの。この宮中の儀にならい、全国の神社でも行われるようになった。戦後、『勤労感謝の日』と改称され、国民の祝日になる。
「この祭事自体は各地に残っているが、今は『飲み食いまつり』のようになり、形骸化してしまったところが多く、昔ながらのやり方で続いているのは珍しいんだよ」と勧めてくれる人がいて出かけてみた。
 当日、午後3時を過ぎると集まってきた貴船神社のある堀之内、周辺の6地区(久我原、石上、大戸、部田、八声、小谷松)の区長や来賓など約30人が一列に並び、順に手を洗い浄める『手水の儀』を行う。
 榊の小枝に紙垂を付けた玉串を捧げ持つ人を先頭に、宮司、参列者が鳥居をくぐり参道を進む。拝殿に入り着座すると、宮司が挨拶をしたあと、始まりの合図に太鼓を叩く。宮司が一拝したのち、御神体の祀られた御扉を開ける。祝詞をあげている間、参列者は、正座して上半身を伏せている。
 奥の祭壇には、今年の収穫物が供えられている。ダイコン、ゴボウ、ニンジン、ミカン、新米、餅、魚(サバ)、そして酒、水と塩、昆布とたつくり(ごまめ)。『玉串拝礼』の作法は、宮司から玉串を受け取り、1〜2名ずつ御神前に置かれた机、『案』の前に進み出て一礼。玉串をお供えしたら、『二拝二拍手一拝』の作法で拝礼する。全員、玉串拝礼を済ませると、宮司が太鼓を叩いて終了となる。
 次に、拝殿で円座し、神前に供えた御神酒を戴く。円の中に2人の頭役(当番)が座り、それぞれ大中小三つの杯が重ねられた三方と呼ぶ台と御神酒の入った器を、左右に分かれて注いで回る。最初は小さな杯で、一周するごとに、中、大と杯を替えて飲む。「この飲み方は独特なんだよ」と参加者は言う。全員が飲み干したところで、締めの「お手を拝借」。この後は場所を変えて境内の中にある青年館で宴を。
 宴席に並ぶ料理は、できあいのものだが、堀之内地区に住む高梨さんは「10年以上前までは豆腐やこんにゃく、きんぴら、煮っころがし、天ぷら、漬物など各家で作った料理を詰めた重箱を持ち寄ったんだよ」と話す。
 ちなみに、貴船神社

ている。年間の祭事としては、元旦に新年の儀式が行われ、皇居の方角に向いて一礼し国歌斉唱後、青年館で新年の宴を開く。4月に春分祭、6月には大祓い、10月に大祭が行われ、神輿も出る。(内田)


 



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