200年以上続く伝統の村祭り
『堰づつね』『親の日だ』『廻り松』と見所満載!
その昔、中根村と呼ばれていた現在の岬町押日地域で、200年以上も前から続いている祭りがある。
8つの集落に分かれていた中根村には、それぞれの集落に神社があり、その神社から親神様である押日八幡神社へと神輿が集まるのだ。その祭りは、毎年9月25日に行われ、現在は2社が抜け、押日八幡神社、四堰神社、部田熊野神社、中滝八幡神社、松堀鶴沼神社、東中滝神社の6社で行われることから、『中根六社祭り』と呼ぶ人もいる。
6基の神輿は単に押日神社へ集まるだけでなく、神輿を抱え、堰の決壊を防ぐために土を踏みつけるように走り抜ける『堰づつね』。五穀豊穣を願って人間ピラミッドを作る『親の日だ』。神輿を上に捧げて松(現在は枯れてない)の周りを廻る『廻り松』など、昔から伝えられるしきたりにのっとって行われる様々な見所があるのがこの祭りの特徴だ。中でも、昼過ぎから押日八幡神社で行われる『親の日だ』は圧巻。神社ごとに、人が三重、四重のピラミッドを作り、一番上の人が日の丸の扇を開き、「おおやのへいだ」と叫び、そのピラミッドの周りを6基の神輿がグルグルと廻る勇壮なもの。ちなみに、岬町史によると「おおやのへいだ」は「親の日だ、餅を買って上げろ」という意味。
「この『親の日だ』は、ほかの神社でやるとケガ人が出ると言い伝えられていて、押日神社でしかやりません。実際にほかの神社でやったらケガ人がでたと聞いたことがあります。でも押日では大きなケガはありません」と教えてくれたのは、今年の祭りを取り仕切る押日神社総代長の市川光男さんだ。
「ピラミッドはわざと下から崩れるんだけど、昔、小学生の男の子が下敷きになって、あわてて放り投げたら泣き声上げたなんてこともあったね」というのは、同じく総代の小川辰雄さん。
『廻り松』では、近くを走るJRの電車が通るたび、目上の人から「神輿を高く上げろ」と怒鳴られたとか。その昔は電車もスピードを落として通ったという。「昔は祭りの日は、学校も休み同然だったからね。今は合併や様々な事情でみんなが集まるのは難しくなってしまって。これから維持していくのは大変だろうね」と総代の中村公昭さん。一見の価値あり、是非この機会に。(菅家)
岬地域事業課商工観光斑
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