県が創設した『千葉ものづくり認定製品』制度による第1回目の認定製品として、去る9月、茂原市の日東造機(株)製の『記録メディア破壊機』(クラッシュボックス)が選ばれた。
産業&工作機械業界で『油圧の日東』として定評のある同社が、その高度な油圧機器の製造技術を駆使して、廃棄が必要なHDD(ハードディスク駆動装置)やCD‐R等々、各種記録メディアをシュレッダー感覚で破壊できる装置として開発した製品だ。
今、情報漏洩の不祥事が後を絶たないが、各企業・組織では、個人情報や機密情報の漏洩防止に向けたセキュリティー対策を進める中、注目の機器として熱い視線を向けている。
「クラッシュボックスシリーズは、当社が営々として蓄えてきた油圧技術を活用した成果の製品と言ってよいでしょう」とにっこりするのは油圧事業部長の森山高明さん(52)。時代の切なる要請である『情報漏洩から企業を守る』ために欠かせない情報機器を産み出した時の喜びが蘇ったのだろうか…。
同シリーズの製品第1号は、平成15年8月製造の『超小型ディスクブレーカー』(HDD&記録メディアの破壊用)。廃棄対象の3・5インチHDD(厚さ1インチまで)等に、内蔵の小型油圧ポンプで動く4本の鋭利なくさびを打ち込んで完全に破壊する仕組みになっている。小型軽量でオフィスにも設置できるので、目の前で処理状況の確認ができる。また、処理後のHDD等は手分解が可能なので、資源分別が容易という優れ物だ。
同シリーズは、時代のニーズの変化に即応した新機種を相次いで開発。その後、主としてサーバー用に使う厚さ1・6インチのHDDを破壊できる業務用を生産。
また機種変更等で不要になった電話機を、客の目の前でデータの読み取りを不可能にする携帯電話専用機種等も登場。
その他、磁気テープメディア対応の『超小型メディアブレーカー』、持ち運び自由、電源不要の手動タイプ『携帯型ディスクブレーカー』等、6タイプ・8機種を発売している。(井上)
(写真)『クラッシュボックス』のシリーズ商品を前に、森山部長