お茶といえば静岡や京都というイメージが強いが、山武郡市内にもお茶の栽培から加工、販売するところがある。
大網白里町の(有)河野製茶工場もその一つで、創業は昭和32年。自社銘柄は『房総みどり』で、現在河野宏明さん(42)が3代目となる。
祖父の時代、近所の農家の生垣などに植えていたお茶の葉を委託され加工したのが始まりです。それから自分の畑を持ち、徐々に広げていき、今では6ヘクタールほどの茶畑があります」と河野さん。
河野さんは高校卒業後、静岡のお茶の専門機関で2年間、研修生として専門知識を学んだ。そこで栽培や加工の技術の他、品種改良に関する遺伝子レベルの知識まで勉強してきた。
お茶は4月初旬に芽が出始め、早いものでは下旬から5月の初めに第1回目の刈り取り、その後順調であれば2回位収穫できるという。刈り取った生葉は蒸され、冷却後、乾燥させながら形を整え、『荒茶』となり冷蔵保存される。その後、仕上げ工程を経て火入れをして香を出す。
「蒸す時間が長いと葉の形がくずれ、粉茶のようになり、鮮やかな緑色になります。しかし香が少なくなるのでかためのお茶をブレンドし、お客様の好みにあった商品にしていきます」
お茶は嗜好品で客の好みが多様化しており、最近では太陽に長時間当たったカテキンやポリフェノールを多く含む、苦味や渋みの多いお茶も評判だという。
「自社の畑で栽培から販売まで一貫して手がけるので、品質の管理がしやすくなります。自信をもってお客様の好みに合ったお茶をブレンドできますので、地元のお茶をぜひ試していただきたい」
地元の小売店の他、JAの直売所でも販売。(大谷)