NO.9

日本全国で栽培されている葉タバコ

 昨今の健康志向ブームで、生産量が減ってきた葉タバコ。睦沢町でも昭和38年には120人いた生産者が現在は2人だけとなってしまった。その中の1人、横山新太郎さん(65)の畑では6月から8月半ばまで、葉タバコの収穫が行われている。
「下の葉を2枚ずつ収穫し、一週間ほど乾燥させ、出荷しています。精魂こめてタバコを栽培していますが、どこにいってもタバコは嫌われ者です」と横山さん。
 葉タバコは長生育苗センターが2月3日に種を蒔き、2週間程度で苗をポットに入れたものを指定農家に配布する。それを3月15日から4月1日までに定植。収穫は6月1日からと決まっている。またタバコの葉は農薬の規制が厳しく、苗が10センチほど生育した時点で殺虫剤を1度使う以外、すべて手作業で管理をすることになっている。
 収穫は夏の日差しで葉がしなびないようにと、天気がよい日の朝の4時頃から9時頃まで。「葉の成分の99・9%がニコチン」といわれるだけあって、タバコの葉を収穫するとき、服や手袋が真っ黒になってしまうそうだ。それでも収穫した葉を乾燥させると、レモンイエローに色が変わり、なんともいえないいい香りがしてくるという。
「私はタバコを吸いませんが、この香りが好きでね。苦労も多いが今後も葉タバコを栽培していきたいと思います」と横山さん。当分の間、横山さんの忙しい日が続きそうだ。(大谷)




(C)City Life