NO.027
昨年7月の終わり頃、一人の主婦(Aさん)が私を訪ねて来られました。その頃、私は自宅を開放し、近所の子どもを集めて学童保育をやっていました。Aさんとはそれほど深い付き合いはなかったのですが、それからというもの毎日毎日、我が家に通って来られ、子どもたちの面倒をみるようになりました。その顔つきは、真剣そのもの。何かを求めていることは明らかでした。 その頃のAさんは、お舅さんの入院、家族の世話、ご自身が主催されている地域活動など、決して時間も精神的にも余裕のある状態ではありませんでした。それなのにその合間を見ては、学童保育を手伝ってくれていたのです。 どうしてそこまでやるの?普通はそう思います。しかし、Aさんにとって、一番の課題は「自分自身」だったのではないでしょうか。これまでのAさんは、自分に自信がなく、相手に合わせるだけの人生でした。子育てに迷い悩み、本当の自分はどこにあるのかを探しつつも、親のせい、夫のせいにし、結果として自分自身を一番苦しめ、生き辛くしていたのだと、ある時気づいたのです。「母親である前に一人の人間として、自分を変えたい。変わりたい!」そう思ったのでしょう。 今年6月、Aさんは大網にある民間児童館の副館長に就任されました。毎日が悪戦苦闘の連続ですが、わが子のため、地域の子どもたちのために今必死で頑張っています。 「母親が変われば、子が変わる」今まさに実践され、親子で歩まれているところです。
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