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NO.009

〜心豊かによいお年を〜

  
 今年も色々な活動を通して、たくさんの子どもたちと接することができた。その中で、先日ある小学生の女の子が、私にとても素敵な言葉を聞かせてくれた。
 その子は週に1度、小学1年生の妹を連れて我が家に勉強しにやってくる。いつも元気な姉妹で、こちらの方が元気にさせてもらえる。頑張りやのお姉ちゃんは、お家でもしっかりお勉強をやってくるので、私は、「偉いね。頑張っているのね」と誉めた。するとその子は、「妹もお家で頑張っているんだよ。先生、妹も誉めてあげて」と言ったのだ。「もちろんだよ。いっぱい誉めてあげるよ」と、私が妹を抱っこして言うと、お姉ちゃんは嬉しそうにニコッと笑った。
 自分のことより妹のことで喜べるお姉ちゃんは、なんて豊かな心を持っているんだろうと私はとても感動した。なんて素敵なんだろう。ところで、大人の私はどうだろう、自分の喜びを人に分けてあげられるだろうか。人の喜びを自分の喜びとして感じられるだろうか。私はまたひとつ、子どもから大切なことを教わることができた。
 子どもは大人よりも本当は、大きな優しさを胸に秘めているのだと思う。そのことを大人は見つけ出し、誉めて、認めてあげれば、子どもは自分のことが好きになっていけるのではないかと思う。そんな風に育った子どもはきっと、人のことも思いやれる素敵な大人になってくれるのではないだろうか。
 来年も、子どもたちと共に、心豊かに成長していきたいと感じている今日この頃である。
  
執筆者の中嶋悦子さんは、この連載のタイトル『こでまりの夢』について「こでまりの花は、白い小さな花たちが集まって、てまりのような丸い形に咲くことから、その名がつけられました。子どもも大人も一人ひとりはちっぽけな存在ですが、みんな仲良く寄り添って成長し合えたら、こでまりのように見応えのある素晴らしい花になれるのではないか、と思いました。夢としたのは、みんなが幸せになれますようにとの思いからです」と話しています。
プロフィール 中嶋 悦子(なかしま えつこ)
昭和40年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里町にて子育てボランティア『はっぴーくらぶ』主宰。全日本家庭教育ポピー小手指支部、モニターアドバイザー。PHP大網友の会『めだかのがっこう』代表。平成14年、PHP賞受賞。同年、兵庫県西宮市子育て甲子園特別賞受賞。その他、多数執筆掲載。
  



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