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NO.028

〜夏の三峯山〜
  
 私は夏になると、以前住んでいた埼玉県所沢市から、電車とモノレールを乗りつぎ片道4時間かけて通っていた秩父の三峯神社のことを思い出す。信仰していたわけではなかったのだが、何故か三峯山の自然が大好きで、三峯神社からさらに1時間半山登りして、頂上の奥宮まで子ども達と一緒に参拝していた。その自然は素晴らしく、そこに子どもといるだけで心が癒される思いがしていた。
『三峯神社は、今から1900年の昔、景行天皇が国を平和になさろうと、皇子日本武尊を東国に遣わされた折、尊は甲斐国(山梨)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向われる途中当山に登られました。尊は当地の山川が清く美しい様子をご覧になり、その昔伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)が我が国をお生みになられたことをおしのびになって、当山にお宮を造営し二神をお祀りになり、この国が永遠に平和であることを祈られました』三峯神社HPご祭神・由来より。
 「カナカナカナ…」と森に響き渡るヒグラシの声は、何百年・何千年もの昔からこの森で聞こえているのだろうか。そう思うとタイムスリップした気分になってくる。そして、私のような小さな人間の悩みなど、大したことではないように思えてくる。きっと、ここには人間を浄化させてくれる何か大きな自然のパワーがあるのだろう。
 子育てで行き詰ってきたら、大自然の中に身をおいてみてはいかがだろうか。親も子も、本当は自然の一部で、人間本位で生きているのではなく、生かされているのだと気づき、悩みなんかちっぽけに感じてくるかもしれない。生きる力が湧いてくると思う。
  
執筆者の中嶋悦子さんは、この連載のタイトル『こでまりの夢』について「こでまりの花は、白い小さな花たちが集まって、てまりのような丸い形に咲くことから、その名がつけられました。子どもも大人も一人ひとりはちっぽけな存在ですが、みんな仲良く寄り添って成長し合えたら、こでまりのように見応えのある素晴らしい花になれるのではないか、と思いました。夢としたのは、みんなが幸せになれますようにとの思いからです」と話しています。
プロフィール 中嶋 悦子(なかしま えつこ)
昭和40年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里町にて子育てボランティア『はっぴーくらぶ』主宰。全日本家庭教育ポピー小手指支部、モニターアドバイザー。PHP大網友の会『めだかのがっこう』代表。平成14年、PHP賞受賞。同年、兵庫県西宮市子育て甲子園特別賞受賞。その他、多数執筆掲載。
  



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