きれいに使われている無人の駅舎。
車内で車掌さんから買う切符。
小湊鉄道には8つの無人駅があるが、上総三又駅は五井駅から下り、最初の無人駅である。無人駅とはその名のとおり駅員がいない駅のことで、改札はもちろん券売機もない。ここでは到着電車の車掌が駅員の代わりを務める。電車が到着するとまず車掌がホームに降りて、降車する人の切符を回収し、乗車する客を確認する。そして電車が発車してから客の座席まで行き、行き先を聞いて切符を発券する。自動券売機で切符を買い、自動改札を通って電車に乗るのが当たり前になっている昨今、「どちらまで行かれますか?」「○○円です。―ありがとうございました」という車掌さんの言葉がとてもあたたかく感じられる。 上総三又駅の駅舎は木造の小さな小屋で、一見バンガロー風。外壁が白く塗装されているので、入口にある赤いポストがひときわ目立って見える。待合室には時刻表、運賃表、沿線行事の案内が貼られているだけで時計もない。簡素な造りだけれども、掃除が行き届いているため、そして利用者のマナーが良いため、待合室もホームもとてもきれいですがすがしい。片側だけの小さなホームの先には田んぼが広が
り、まっすぐにレールが伸びている。