ふるさと「小湊鉄道10」-上総川間、上総鶴舞駅- 小高さん

上 総 鶴 舞

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絵画のような田園風景のなかで再起動 上総川間駅は、上総三又駅に次いで2つ目の無人駅である。トタン張りの小さな待合室があるだけなので、 駅とは気付かずに通り過ぎてしまうかもしれない。小さなホームに立って周囲を見渡すと、四方を田畑に囲まれ遠く には山々を望む。国道297号線をはさんで向い側にある市原園芸高校の学生達が通学に利用している。 鶴舞駅は房総の軽井沢と言われている。昔はこの地域の中心で、かなり栄えた城下町であったが、上総鶴舞駅が町から2ワほど下ったところにできたため、商業の中心は牛久に移ってしまった。 小湊鉄道は当初、城下町として栄えていた鶴舞市街を通る計画であった。しかしh稲の育ちが悪くなるih地響きがうるさいi等、地元住民の大反対にあったため、市街を避け低地の田園の中に駅が建設されたのである。 駅に至る道には素掘りのトンネルもあり、坂道からは大多喜方面の山並みを眺められて、房総半島独特の風情が感じられる。駅から眺める風景も見事で、画家や写真家がスケッチや撮影に来ることも多いそうである。雑誌やTVの取材も度々あるようだ。 この上総鶴舞駅をたった1人で守っているのが小高照さん。朝7時から夕方まで、基本的には1年365日毎日の勤務である。この仕事を始めたのは平成2年のクリスマスイブ。初めは不安だったり寂しかったりしたそうだが、今では第2の自宅のように感じられ、駅にいるととても落ち着くそうである。 小高さんも鶴舞に住んでいるので利用客のほとんどは顔見知り。小高さんとのおしゃべりを楽しむために、発車時刻よりもだいぶ早く来るお客さんもいる。数ケ月に1度鶴舞を訪れるゴルフ客も「駅で小高さんの元気な顔を見ないとどうも調子がでないんだよなー」と言う。駅員室の切符売場に座ると、目前には絵画のような景色が広がる。「天候や季節によって変化するこの景色を見るのが、毎日の楽しみなんですよ」と話してくれた。

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