のどかな山間の無人駅 飯給駅より養老渓谷方面は3駅無人駅が続く。無人駅でも駅によって駅舎の造りが異なっているのも興味深い。トタン張りの飯給駅の待合室には3面に窓がある。晴れた日にはやわらかな日差しが差し込み、とても心地よい。そして窓から見えるのはのどかな田園風景。利用者は列車が来るまで、木製の椅子に腰かけておしゃべりを楽しむ。待合室には近くの観光スポットを廻るハイキングコースの案内板もある。ホームには手入れの行き届いた木々が植えられており、無人駅であっても人のぬくもりが感じられる。山間を走る列車は大きくカーブして飯給駅に到着し、乗客を乗せると再び大きくカーブして山間に消えていく。 ホームの正面の山に白山神社の鳥居が見える。線路を渡って鳥居まで行くと、薄暗い竹やぶの中に社へ登る長い階段が見える。鳥居をくぐって静かな山の中に入っていくと、なんだかとても落ち着いた気持ちになれる。71段の階段を登ると山が切り開かれた10畳ほどの台地があり、そこに小さな社が建っている。列車の待ち時間に参拝するのもおすすめ。
■真高寺山門(市指定文化財)飯給駅下車10分 最勝山真高寺は、武田信保の弟子大厳存高禅師によって創建された曹洞宗の寺院である。室町時代の享徳2年(1453年)に建立されたと伝えられている。江戸時代には徳川幕府により朱印地15石を受け末寺7寺を有していた。明治元年(1868年)7月、戊辰の役により本堂は焼失したが、山門だけが奇跡的に難をのがれた。門の形式は桁行柱間を3間にとり、出入口を1ケ所にした2階建で、屋根を二重にした立派なものである。1階中央間の天井には竜、2階には飛天が描かれている。市内における寺院の山門としては最も本格的な建築で、千葉県を代表する寺院山門である。