ふるさと「小湊鉄道17」-養老渓谷駅-

養 老 渓 谷

渓谷のスポットを案内する駅 養老渓谷駅は、養老渓谷温泉郷の下車駅である。駅前には土産物店、つり具店、飲食店、貸自転車店などが軒をつらね、ゆるやかな坂道を下って行くと、ラジウムを含む鉱泉旅館が10数軒ある。四季を通じて多くの観光客が集まり活気に満ちている。 この駅で観光客を迎えてくれるのが、駅員の本永廣子さんと、篠宮静江さん。ここでは駅の通常業務のほかに、乗降客に観光案内をすることも重要な業務のひとつ。観光案内マップや旅館のパンフレットも準備してあるので、気軽に尋ねてみよう。地図を見ながらおすすめのスポットを紹介してくれる。「まず、軽装なのか登山服を着ているのか、お客さんの服装を見るようにしています。軽装のお客さんには比較的楽なハイキングコースを案内します」と本永さんは話してくれた。ハイキングのお供をしてくれるのは名犬チョビと2匹の仲間。犬好きのお客さんを見付けると、目的地まで一緒に歩き、帰りは駅までお見送りしてくれる。チョビに会いたくて何度も訪れる観光客も多いという。 多くの乗降客が利用するこの駅は、いつも清潔でとてもキレイである。「お客さんに気持ちよく利用していただくために、そうじは念入りにしています」と言うのは篠宮さん。上総大久保駅の白鳥小学校まで通う54人の子供達は、朝列車に乗る前にゴミを拾ってくれるそうだ。 養老川の渓谷美と相まって、かわいい動物やあたたかい人とふれあうことのできる養老渓谷駅。まだ訪れたことのない方は、ぜひ一度出かけてみては。
◆出世観音 温泉街の中でひときわ美しく映える朱色の観音橋を渡ると出世観音がある。源頼朝は石橋山合戦に敗れ、安房に逃れて上総に入ったとき、持参した観音像に勝利を祈願し、その後天下を平定した。その由緒にちなんでここに鎮座された御神体は「再起の守護神」「出世観音」と命名された。

●写真の説明●本永さん(左端)と篠宮さん(右端)緑の中に映える観音橋出世観音

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