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 ― 『ダメ。ゼッタイ。』
   基本は家庭
   伝えるのは親の責任―


イラスト/山口高弘

 6月26日は「国際麻薬乱用撲滅デー」です。日本でも、覚せい剤等の薬物乱用が蔓延し、一般家庭にまでも深く浸透しつつあります。中でも、青少年の悪影響は深刻です。 
 10代は、心身の成熟とともに人格の形成に大切な時期です。薬物乱用のおそろしさは、乱用者自身の精神や身体をむしばむばかりでなく、社会全体の問題へと発展します。麻薬や覚せい剤などの薬物は、使用しているうちにやめられなくなるという依存性と、乱用による幻覚、妄想に伴う自傷、他害の危険性があるという大きな特徴があります。一度だけのつもりが、いつの間にか中毒となり、取り返しのつかない状況となるのです。
 薬物乱用を始めるきっかけは、快感への追求、好奇心といったものがほとんどと思われていますが、それだけではありません。「やせられる」「スカッとする」「元気がでる」といった誘い言葉にのせられ、危険な薬物とは知らずに手をだしてしまうケースもあるのです。
 私たち薬物乱用防止指導員は、薬物に関する知識の普及と啓発のため、地域や学校で乱用防止活動を行っています。小学5、6年生と中学1年生を対象に開かれる市原市教育委員会主催の薬物乱用防止教室にも参加しています。
 教室では喫煙についても指導しています。15歳になるまでに喫煙した場合の肺がんの発生率は、非喫煙者の30倍という高い数値が出ています。家庭でもぜひ話し合ってください。本人が吸わなくても親が子どもの前で吸えば、子どもは吸っているのと同じです。子どもがタバコを始めるきっかけは、その多くが興味本位からです。子どもの手の届く所にタバコのある環境が、行為に至らせる場合もあります。親は子どもの前では吸わない。後始末をきちんとする。子どもの手の届くところにタバコを置かないなどの心がけが必要です。
 昔は、子どもが悪いことをしたら、周囲の大人が注意をしたものです。今は、わが子であっても見て見ぬ振りをする親があまりにも多すぎます。悪いことは悪いと言う。そして、その前にそのような環境をつくらないことが大切です。そのためには、親も正しい知識を学び、子育てを人任せにしないで、自分の子どもをよく見守りましょう。何事も基本は家庭です。親は子にとって第一の教師ですが、親も子どもと共に学び、話し合い、ときには叱ることで親らしくなっていくのです。
 薬物について分からないこと、相談がある場合は、どうぞ地域の健康福祉センター(保健所)に問い合わせてください。 (文・永岡粂太郎)

【永岡粂太郎さん(75)】
千葉県薬物乱用防止指導員/市原健康福祉センター地区協議会会長
千葉県市原地区保護司会副会長
千葉県市原健康福祉センター TEL.0436-21-6391

【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。


永岡粂太郎さん

山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん