NO.12

  ― 一緒に頑張りましょう ―

イラスト/山口高弘

 現在、私どもの園には、0〜4歳児の子どもたちが在園しています。職員一同、少しでも母親の立場に近づいた子育てをと、日夜心がけています。保育所は子ども達にとっては、家族以外の人と長時間接する初めての体験であり、家族以外の人と信頼関係を結ぶ大切な機会となります。保護者にとっても、わが子を他人に預ける不安はあることでしょう。
「今日1日、私はお母さんになれたか。身をていして子どもを守れたか」職員一人ひとりが、愛情を持って目の前の子ども達と精一杯向き合い接するよう心がけています。しかし、どんなに頑張ってもお母さんには勝てません。だからこそ、子ども達の未来を見据え、心にひびく躾とたっぷり甘えられる時間を提供したいと考えています。
 子どもの成長は著しく、特に乳幼児にはおどろかされます。昨日まで出来なかったことが突然出来たり、おしゃべりを始めたり。子ども達は無限の可能性を秘めています。その子の良さを引き出し、伸ばすには、いかに子どもと向き合うかが大切です。大いに褒め、抱きしめる。子どもは自分のしたことに自信があるときは、いろいろな人に褒めて欲しいものです。褒めてあげると、子どもはとても誇らしげな顔をします。
 子どもがわき目もふらず集中して遊んでいるとき、そこには想像力や集中力が働いています。積み木が、包丁や計算機、電話にもなります。1〜2歳児ではつなげるのも大変なブロックを、3〜4歳児では大人にも真似の出来ない大作を創りあげます。あらゆる物事に興味を持ち、創りあげようとする子どもの素晴らしい力を大いに育みたいものです。
 子どもたちの思いやりの心を育てるため、当園では異年齢の交流を取り入れています。同年齢の友だちとはオモチャの取り合いで衝突することも多い子が、自分より小さな子には怒ることなく、泣いていると頭をなでてあげるなど、ほほえましい場面も見られます。また、小さな子は大きな子の真似をしながら学んでいきます。
 子ども一人ひとりに、それぞれの個性があります。成長の度合いも、子どもによって違います。その子なりに一生懸命です。大人は、ゆっくりあわてず愛情を持って見守ってあげることが大切です。日々、笑ったり悩んだり。そんな日々が身近にあることに、私は生きがいを感じています。お母さんの悩みが私たちの悩みになったり、私たちの悩みがお母さんの激励で解決したり、そんな園が出来つつあります。お母さん、一緒にがんばりましょう!

【加倉井裕子さん】
保育園「ひよこのおうち」園長 30年間勤めた教職を退職後、夫の経営する会社の新分野として保育園を経営。年数回、今も学校現場で児童を指導する。
TEL.0436-26-1452

【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。


加倉井裕子さん

山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん