NO.14

  ― 「大切なのは何か」を
   一緒に考えましょう ―


イラスト/山口高弘

 7年前、アネッサに児童館が開設された時、子育てボランティアに登録しました。幼児教育を考えると共に、ママ達の仲間づくりのお手伝いが出来たらと歩んできました。
 子育ては、隣近所の人たちと素直に感想を話しあったり助けあえると、とても楽になるものですが、現実はそうはいかないようです。今のママ達は、本音はなるべく言わず、サラッと付きあってそれぞれが頑張っているように見えます。児童館での人間関係は、広い地域から集まってくるためか、かえって自然体になれるようです。
 子どもが穏やかにバランス良く育つには、色々な栄養素が必要です。限りない親の愛情はもちろん、周囲の大人たちの慈しみも大切です。何にも増して、子どもは子どもの中で育ちます。年齢にふさわしい事を、とことんやっているうちに心の柔軟性が培われます。子ども一人ひとりが、自分で生きていく力を身につけていく課程は、おどろきに満ちています。
「あなたが好きよ。大切な子。ママの子でいてくれて嬉しい」ギュッと抱きしめましょう。子どもは、動物としての本能部分が満たされると、勇気が湧いて頑張る事ができます。厳しい顔で批判されたり、理屈で言われてばかりいると、無口になり自由に動き回れなくなります。子どもにとっては、すべてが初めての経験なのですから、理屈は通りません。
「子どもはすぐ大きくなる」いつまでも幼児ではありません。2度とない親子の至福の時です。貴重な数年間、感謝して充分楽しみましょう。
「アセラナイ。あせらない」お母さんの落ち着いた態度は、子どもにストレートに伝わり、じっくり考えて歩む精神が育ちます。
「親が先走ってはダメ」失敗のないように、次々結論を教えてみせても子どもの実力ではありません。自分が考え、やってみてはじめて分かるのです。その試練の時を見守り続けるには、忍耐力が必要です。親が試される時でもあるのです。
「文化の窓口になろう」子どもの歩幅で一緒に野山を歩き、海をながめ、動物をかわいがり、空の雲や星の声を聞きましょう。世界の物語を読んで、想像し、感動しましょう。豊かな感性は、希望にあふれた将来を築くエネルギーになります。子ども達は何でも知りたい、学びたい、身につけたいのです。その澄んだ瞳を曇らせることのないよう、輝きが消えることのないよう、私たち大人も精一杯やって、自分自身も輝いていきましょう!

【渡部千鶴子さん(63)】
国際交流団体のテューターとして活動。現在、アネッサとサンハートで「英語であそぼう」を主宰
TEL.0436-62-0609

【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。


渡部千鶴子さん

山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん