小学校入学時、子どもたちの目は輝いています。それが3、4年生になると、学習から遠ざかる子どもが目立ち始めます。中学生になると、その差はかなりのものです。問題は、学力差だけでなく、生活態度も大きく変わることです。学習から離れた子どもは、自分の存在感や喜びを求めて様々な行動を起こします。シンナー、タバコ、覚醒剤。夜遊び、家出。万引き、恐喝、傷害等、色々です。
ほとんどが犯罪までには至りませんが、非行と呼ばれる行動を起こすことが多くなります。学校生活の中心となる学習ができないと、教師や親からよい言葉をもらうことはできません。そればかりか、説教のほうが多くなります。そうなると、学校や家は子どもにとって心の居場所ではなくなります。居場所のなくなった彼らは、外に居場所を作ります。そこには、親や教師が考えられないようなルールが生じ、生きるための力も必要になってきます。結果、手段を選ばず金品を得たり、暴力的な力が身につくのです。
◆子どもの目を学習に向けさせる
学習能力には個人差があります。サボっての50点と頑張った50点は全然違います。学習結果の悪いところは目をつぶり、良いところをほめてやることが一番の方策です。「これじゃ、平均点までいかないじゃないの。何をやっているの」ではなく「半分とれたじゃない。よく頑張ったね」という言葉をかけてあげましょう。それができない親の多さに心を痛めます。学習に目が向くと、生活態度も変わります。
◆心の居場所を作る
説教をやめて会話をしましょう。会話は、趣味や日々の体験談を話すものであって「ああしろ、こうしろ」と押しつけるものではありません。
◆子どもに言ってはいけない言葉
「お前がいるから困るんだよ」「あなたのために恥ずかしい思いをしているのよ」「そんな人に育てた覚えはない」「何回言ったらわかるの。そんなんじゃどうしようもないわ」。人を育てる方策に、これといったものはなかなか見つかりません。子どもの気持ちを少しでも受け止めて接していけば、また違った人間関係が生まれるはずだと信じています。文/新 広樹(あらたひろき)
【新 広樹(あらたひろき)さん 52歳】
25年間の教師生活を経て、自然体験教室プログラムもある学習塾を主宰。遊びの中でふれあいを大切にしながら、心を育てる教育をめざす。
TEL.043−293−4727
【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。