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  ― 子が親に学ぶ
   コミュニケーション法 ―


イラスト/山口高弘

 「学校での暴力事件が増加」という調査結果が、文部省から出されました。なかでも小学校での件数が急増。児童が友達を切り殺したというショッキングな事件もありました。きっかけはインターネットのチャットに書かれた内容に腹がたったからと報道されていますが、原因はそれだけでしょうか。何かこの子だけの特別な事情があったのか。それとも日本の社会の子育て環境に共通した問題があるのか。検討する必要があるように思われます。
 校内暴力行為の聞き取り調査によると、ささいなことに過剰に反応して衝動的に暴力をふるう、いわゆる「キレる」現象が目立ち、「自分の気持ちを相手に伝えられないために、ちょっとしたことから暴力に発展している」とのことです。
 人と人とが気持ちや考えを伝え合うことをコミュニケーションと言います。言葉や声の調子、表情、態度等でコミュニケーションをします。子は親をはじめとする身近な人をまねて、その方法を身につけ、周囲と関わっていきます。
 親業訓練講座では、親が子の行動に困った時は、行動の影響と親の気持ちを語る「わたしメッセージ」というコミュニケーションの方法を学びます。受講した母親の体験をご紹介します。講座終了後4カ月くらいたったある日のことです。A子さんは、3歳の息子K君が「わたしメッセージ」を使うのを見て驚きました。
状況/K君は砂場で遊んでいました。使っていたシャベルを足元に置いたら、近くにいたT君が持って行こうとしました。
K君「シャベルを持っていっちゃうと、僕が使えないから困っちゃう」
T君「ちょっとだけ使ったら持ってくる。いい?」
K君「いいよ」
 母親のコミュニケーション方法を自然に身につけたK君。「とっちゃだめー」と泣いたり、喧嘩するのではなく、「わたしメッセージ」で自分の気持ちを伝え、問題解決をすることができたのです。文/塩本 京子

【塩本 京子さん】
 30年間勤めた教職を退職後、親業インストラクターとなる。市原市内を中心に、親業の講座、講演活動を行う。
TEL.0436−41−2084
■親業訓練協会
TEL.03−3409−8355 
http://www.oyagyo.or.jp/ 

【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。


塩本 京子さん

山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん