NO.8

 ― 親子のふれあいを大切に
   子育てで親も育つ―


イラスト/山口高弘

 市原市保健センターでは、妊娠、出産、育児に関する多くの公的サービスを提供、支援しています。保健師として、長年母子保健事業にたずさわって感じることは、以前にくらべて親子のふれあいが少なくなっていることです。核家族化や少子化で、孤独な育児をしている方が多いようです。「マタニティ教室」「パパママ学級」「マタニティクック」など妊娠期の教室では、互いの出会いを大切にし、その後の育児交流につなげる仲間づくりの場として活用していただければと思っています。
 子育て中は、子どもの成長段階にあわせた「健康診査」や「離乳食教室」「母子健康相談」などの支援がありますが、ベビー教室に替えて昨年度からスタートした「あかちゃんふれ愛教室」は、話しかけたり、あやしたり、手遊び歌を唄ったりする親子のふれあいを通して育児力を高め、子どもの健やかな成長を支援しようというものです。
「育児が楽しいと感じていますか」というアンケートに、100人中数人ですが「子どもはかわいいけれど、育児が楽しいとは思えない」という答があります。お母さんたちは一生懸命なあまり、頑張り過ぎているのではないでしょうか。『あかちゃんふれ愛教室』では、今では知る母親も少なくなった子守歌や手遊び、一本橋コチョコチョなどであかちゃんの喜ぶ顔を見たり、声を聞いたりして、自分も楽しいと感じていただくことに努めています。刺激が多いほど、あかちゃんの表情は豊かになります。大いに話しかけ、ふれあってあげてください。
 もうひとつ気がかりなのは、就寝時間が11時、12時というあかちゃんが多くなっていることです。「父親の帰宅を待ってお風呂に入れるから」というのが多くの理由ですが、寝る、起きる、食べるなどの生活リズムのつき始める5カ月くらいは、とても大切な時期です。生活リズムの乱れは、成長、発達に大きく影響します。夜泣きをしたり、精神的な落ち着きをなくすことも原因のひとつと考えています。子どもは、寝かしつける努力をしないと、いつまでも寝ません。
 寝かしつける至福の時間をどうぞ楽しんでください。あやして喜ぶあかちゃんの表情を見て、親も幸せになってください。子育てで、親も育てられます。育児はスタートが大事です。市では、生後28日以内の新生児訪問をはじめ、生後3〜6カ月と生後9〜10カ月の乳児健診も行っています。「子育てほっとダイヤル」では、育児についての心配や妊産婦の健康についても相談を受けています。ぜひ、利用してください。 (文・中村三重子)

【中村三重子さん】
市原市保健センター保健師 母子保健事業担当
市原市保健センター
TEL.0436-23-1187
【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。


中村三重子さん

山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん