先日、新聞に小学生の校内暴力が過去最悪だと報道されていました。忍耐力やコミュニケーション能力の不足が大きく影響しているといわれています。親はわが子をより良く育てようと、しつけたり、教えたりしますが、その時あなたの愛が子どもにきちんと伝わっているでしょうか。
例えば「今日は何も買わない」と約束して子どもと一緒にスーパーに行ったとします。行けば、子どもは欲しがります。親がダメと言えば親の勝ち、子どもに押されて買ってやったとしたら子どもの勝ち。どちらにしても負けた方は恨みがましく思います。そのような中では、良い子育てはできません。では両者が納得する解決法とは、どんな形でしょうか。
幼児を持つ母親が最も多く使うのは「〜してはダメ」「〜しなさい」という否定形や命令形の言葉だといわれます。「〜したい」という感情表現を否定されると、子どもは感情を表現しない子になってしまいます。「早くしなさい」「勉強しなさい」「がんばりなさい」は、小学生を持つ母親が使う言葉のベスト3だそうです。指示する言葉が多いと、言われなければやらない指示待ち人間になりがちです。また、自分から何かやろうという子どもの生きる力を奪ってしまうことにもなります。
もし「お母さん、ぼくスイミングに行きたくない」と子どもが言ったとしたら、あなたはどう答えますか?「何言ってるの、送ってあげるから行こう」と無理に連れて行きますか?気分を変えようと「ケーキでも食べよう」とごまかしますか?行きたくないという子どもの気持ちを親の気持ちで返すと、逆効果になってしまいます。子どもが心配や不安に思っている時「行きたくないんだね」と子どもの気持ちを汲み取りましょう。自分を理解してくれたと思う気持ちは、愛情として伝わり、子どもは自分の気持ちを整理して自ら解決法を見出していきます。しかし、言うのは簡単ですが実践するのは難しいものです。これをできるようにするのが親業訓練講座です。
電話しているとき、子どもがそばでさわいでいたとしたら「うるさい。あっちへ行きなさい」と言うのに対し「そばで大きな声で話すと電話の声が聞こえなくて困るの」と、私の気持ちを伝える言い方では、子どもの相手に対する思いやりや解決しようという気持ちは全く違ってきます。親業ではあなたを主語にした前者を「あなたメッセージ」と言い、後者を「わたしメッセージと」呼んでいます。このようなコミュニケーション能力を身につけることで、多くの問題が解決できるといわれています。ぜひ、試してみてください。
【塩本京子さん】
30年間勤めた教職を退職後、親業インストラクターとなる。市原市内を中心に親業の講座、講演活動を展開中。
TEL.0436-41-2084
■親業訓練協会
TEL.03-3409-8355
http://www.oyagyo.or.jp/
【山口 高弘(やまぐち たかひろ)さん】
・1981年市原市生22歳 惣社在住。
・慶應義塾大学法学部法律学科在学中。
・小学4年秋から1年半、千葉日報紙上で毎週、父の随筆のイラストを担当。後、これをまとめた「お父さんの房総花だより」を出版。
・1997年3月からシティライフ紙上にイラストの連載開始。
・2000年、菜の花のイラストが堂本千葉県知事のFAXシートに採用される。