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日常生活で役立つ救急法

6分以内の手当てが
生命の分かれ目

城西国際大学経営情報学部講師・
深山元良さん(37歳)

 急病や家庭内事故、交通事故などが起きた時、救急車が現場に到着するまでの平均時間は、消防庁の統計では約6分と言われる。この6分の間に私たちが救急処置を施せるかどうかで、待つ傷病者の生命は大きく左右される。特に、心臓や呼吸が停止している場合は緊急を要する。そんな、まさかの時の処置法を知っていれば、家族や友人、そして見ず知らずの人でさえ、その尊い生命を救えるのだ。今回は、東金市教育委員会生涯学習課が主催、城西国際大学の公開講座とのタイアップで行われた同大学、深山講師の『日常生活で役立つ救急法』という講義内容をピックアップした。

★救急蘇生法が必要な時
 突然、意識障害や呼吸停止、心停止、または大出血により生命の危機に陥った傷病者には、直ちに救急蘇生法などの救急手当てを行う必要がある。救急蘇生法には心肺蘇生法と止血法がある。
★心肺蘇生法の手順
(1)意識の確認
 傷病者の横に膝をつき「大丈夫ですか」と問いかけながら肩を軽くたたく。
(2)気道の確保
 意識のない人には、まず協力者を求めて(119番通報)気道の確保を。片手で傷病者の額を押さえ、もう一方の手指で顎先を持ち上げるようにして、呼吸をしやすくする。
(3)呼吸の確認
 気道の確保を行ったままで10秒以内に呼吸状態を確認する。胸部が動いているか、鼻や口に耳を近づけて呼吸音が聞こえるか、吐く息を頬に感じるか等を確かめ判断する。
(4)人工呼吸
 呼吸が止まっていると判断した場合は、人工呼吸を連続して2回行う。一般的には口対口の人工呼吸法を。指で傷病者の口を覆い空気が漏れないように2秒位かけて胸が膨らむ程度に息を吹き込む(図1)。循環のサインの確認は、傷病者の口に耳を近づけて、呼吸や咳の有無と同時に身体に何らかの動きが見られるかを10秒以内に確かめる。
(5)心臓マッサージと人工呼吸
 循環のサインがある場合には回復体位(図2)にして観察を続ける。サインがあっても呼吸が不十分であれば、5秒に1回の速さで人工呼吸を継続する。循環のサインがない場合には、15回の心臓マッサージと2回の人工呼吸を1サイクルとし、継続して救急車が来るまで繰り返す。このマッサージ(成人対象)は、胸部を一定の力で垂直に圧迫し、1分間100回の速さで行う(図3)(図4)
(6)止血法
 外傷による外出血の場合は、傷病者を安静にして『直接圧迫止血』や『間接圧迫止血』の方法で止血する。前者は、傷口に直接ガーゼやハンカチなど当て、しばらく手で押さえて圧迫する。包帯や三角巾を傷口に巻いて圧迫することも有効。後者は、傷口より心臓に近い動脈を手や指で圧迫し血液の流れを止める。また、手や足からの止血の場合は、出血している部位を心臓より高く上げることも効果がある。そして前者の方法だけで出血が止まらない場合は後者の方法も併用する。(井上)

深山元良さんのプロフィール
日本体育大学大学院体育学研究科修了。豪州ニューサウスウエールズ大学大学院スポーツ科学コース修了。現在、城西国際大学経営情報学部総合経営学科講師。専門は運動生理学、体育方法、ライフセービング。城西国際大学ライフセービング部、サーフィン部監督。2004年ライフセービング世界選手権イタリア大会日本代表チーム監督。

※本文中のイラストは、日本救急医療財団『改訂版 指導者のための救急蘇生法の指針(一般市民用)』(へるす出版)より引用しました。

 



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