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「こんな公園だったらいいな」を市民から提案

 身近な公園を、もっと市民が親しめる場所にしようと活動する『公園づくり実行委員会』。市役所に隣接する国分寺中央公園をフィールドに、2年前より自然に親しむイベントやワークショップを開催し、市民による公園再生の提案をまとめてきた。桜が散り始めた4月の土曜日、公園とその周辺を観察した後、これまでの活動が報告された。

 カメラや双眼鏡を手に、アウトドアスタイルの15名が国分寺中央公園に集まった。さっそく、ウグイスがさえずる公園内の散策を開始。「ヒヨドリがサクラの蜜を吸っている姿が見える」と、参加者たちは交互に望遠レンズを覗く。バードウォッチングが趣味という近所に住む多葉田五男さんは「自然林が多く残るこの公園は、野鳥の種類も豊富です。これまで20種類以上を撮影しています。魚を捕らえるため、池にダイビングするカワセミも何度か見かけました。鳥たちのさえずりもこれから一段と磨きがかかって来ますよ」と話す。芽吹き始めた公園の木々には、同会が今年1月に開催した『巣箱を作ろう』で、子どもたちと一緒に設置した巣箱が掛かる。
 房総丘陵の自然がそのまま残る園内には、植物の種類も豊富だ。オオイヌノフグリ、カントウタンポポ、タチツボスミレ等が一面に咲く土手に、ホウチャクソウやウラシマソウなど、めずらしい植物も確認された。「ウラシマソウがこれだけ群生しているのは、他でもあまり見たことがない」と、自然観察指導員たちもおどろく。初めてのイベント『この木なんの木ウオッチング』を開催した2年前、ここは倒木と腰まで茂る草に、踏み入るのも困難だった。「下草刈りをすることで、同じ場所とは思えないほどたくさんの植物が顔を見せてくれました」と、メンバーたちは植物図鑑を手に植物名を確認し合う。
 「住宅街の中、3ヘクタールという広さとこれだけの豊かな自然。それなのに、地域にはあまり知られていないのが不思議です。皆さんにもっと公園に親しんでもらおうと、2002年4月に、公園ウオッチング実行委員会を発足しました」と話すのは、事務局を務める岡村由美子さん(42)。NPOみどりのネットワーク千葉からは、アドバイザーとして公園プランナーや樹木医が参加。市原トンボ池の会からは、ビオトープづくりの専門家をはじめ、ネイチャーゲームインストラクターや自然観察指導員も加わった。これまで市民に呼びかけて開催してきた5回のイベントとワークショップには、延べ200人の参加があった。
 「国分寺や尼寺など、隣接する史跡の場所とその歴史を知る案内板があるといいね」「冷たい感じがする石造りの入り口は、花壇を作って温かいイメージにしたいわ」「この周辺のウォーキングマップがあるとうれしいな!」「ビオトープを作って、水辺に親しみたい」など、参加者から提案された公園診断の結果と公園再生のアイデアを、会では冊子にまとめた。同時に、次へのステップとなる具体的な活動へつなげたいと、会の名称を『公園づくり実行委員会』と改めた。
 「水辺を作っても、後のメンテナンスが難しい」「どこまで開放して、どこまで守るのか。自然保護はその線引きが難しい。保護柵を作るとか、間伐材で木道をつくる等の対策をとらなければ、貴重な植物もいつか消えてしまう」。参加することで気づき、そして問題意識を共有する。提案するだけでなく、具体的な解決策まで話し合って、実行に移していきたいという。自分たちが出来ることは自分たちの手で、手に負えない事は行政との協働で公園再生の提案を少しずつでも形にしていきたいと話す。今後も定期的にイベントを開き、多くの市民参加を募っていく予定だ。 (国)

問い合わせ/公園づくり実行委員会
岡村 TEL/21・1907(市民ネットワーク内)




ヒヨドリ

カワセミ

ウラシマソウ

 



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