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街を元気に!商店主たちが企画する季節イベント

地域で楽しむふるさとづくりへ


 長生郡長柄町と千葉市に隣接した市内東部の市津地区。周辺は住宅開発が進むが、潤井戸を中心とした山間部は、住宅地が点在する静かな地域だ。過疎化が進むなか、個人企業や商店主たちが集まる市津商店会では、「街を元気にしよう」と昨年の夏からイベントを開催している。町会連合会で行われる盆踊りとは別に行った夏祭り、秋には地元の菊作り愛好会の人たちが育てた花を展示する菊祭り、年末には住民や商店・企業などの寄付や協力による奉納花火大会と、季節ごとに人が集まり楽しめるものを企画した。

 「昨年の春まで、市津地域の商店主たちは、あまり交流がありませんでした。地域内には商店が多数集まった所がなく、商店会はあっても実際に活動していなくて、昨年開催した総会も20数年ぶりでした」と、潤井戸で鰻料理店を営む商店会会長・中村雅人さん?は話す。
 きっかけは、ボクシングのWBC世界スーパーフライ級チャンピオン、地元・犬成出身の川嶋勝重選手の後援会結成だった。昨年5月、タイトルマッチに初挑戦することになった川嶋選手がを応援しようと、犬成でヘアサロンを営む高山龍太郎さん(53)が市津地区の各町会や商店主たちに声をかけた。「地域に活力をもたらすにはどうしたらいいか」と考えていた中村さんは、後援会に参加する商店主たちとの交流を機に、商店会の活性化も呼びかけた。市津地区の周囲には、辰巳台やちはら台などの大きな住宅地がある。自分たちで力を合わせれば、人が集まるイベントで地元を盛り上げることができるのでは、と商店会役員を中心に話し合ったという。
 その後すぐに夏祭りの開催を企画、川嶋選手の後援会をバックアップしながら、役員は何度も会合を持って、夜遅くまで打ち合わせをした。会場は、茂原街道・潤井戸交差点脇の空き地を整地。多くの地元企業や商店に協力を呼びかけた。第1回の夏祭りは昨年8月下旬の日曜日。提灯がともり屋台が出た会場は、地域住民のボランティア団体や婦人会などが参加して、盆踊りや太鼓演奏などを賑やかに行った。初挑戦のタイトルマッチに惜敗した川嶋選手も、応援に来てくれた地元の人たちへのお礼を兼ねてと、サイン会で参加。会場は、約2000人の見物客でぎっしり、大盛況となった。「それまで、人口の少ない市津地区は、何をやってもだめなのでは、という考えもありました。けれど、自分たちで作ったイベントは、メンバーに連帯感や仲間意識をもたらし、成功したことで自信もつきました。この1回で終わりにするのではなく、規模が小さくても季節ごとに郷愁あるイベントを自分たちで実施すれば、地域の人たちや子どもたちに喜んでもらえて、ふるさとの思い出づくりになる。それでメンバーから菊祭りや奉納花火大会の企画が出たんです。今はイベントを続けていくことで、たくさんの交流が生まれ、ふれあいの街づくりにつながるのではと考えています」と中村さんは話す。
 今年の『市津夏祭り』は、8月22日。新たに潤津中近くの広い土地を整地し、やぐらを組んだ。昨年よりも多くの人に楽しんで欲しいと、午後3時からすいか割りなど子どもたち中心のプログラムを入れ、模擬店も多数出店。海外旅行が当たる大抽選会、カラオケやよさこいソーラン、打上げ花火なども盛り込んだ。スタッフは婦人会や交通安全協会、消防団など、地元のボランティア200名以上。今後も、桜祭りの企画や、より充実させたイベントづくりにと、メンバーたちは意気込んでいる。  (米)


商店会は、世界チャンピオン
になった川嶋選手を
今後もバックアップ。
秋の防衛戦も応援する。


昨年の夏祭り

商店会のメンバー。
後列左から3番目が中村さん、
右端が高山さん。

 



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