NO.46

住民パワーで安全・安心の地域社会づくりを

しおみパトロール隊(勝浦市)


 県は、犯罪の起こりにくい環境づくりを目的とした『安全・安心まちづくり条例』を10月から施行する。
 今回は去る5月、ひと足先に住民パワーで地域の安全を守る防犯活動や交通事故防止運動等を始めた『しおみ環境を守る会』(しおみパトロール隊・後藤昭会長)のレポート。
 しおみパトロール隊を立ち上げたのは、勝浦市墨名(とな)区の丘陵地に建つニュー黒潮台・若潮台・潮見台団地(約500戸)の住民達。
 訪れた日はパトロールの日。暮れなずむ頃、しおみパトロール隊の名を背に染めた黄色のお揃いジャンパーを着た隊員が次々と集まってくる。「ヤーヤー」、「こんばんは」、「お元気?」など、すでに顔なじみを思わせる挨拶が交わされていた。この日、集まったのは3団地から約40人。それぞれの自治会、婦人会、PTA等から、輪番制や自主的に参加する人達だ。
 「住民の地元意識がだんだんと薄れていくと言われる中、このパトロールに参加してみて、自分の住んでいる地域の活動に積極的に係わることの大切さを学んだ」と言うのは自主参加組の若いミセス。
 パトロールの際、「お疲れさま」、「ご苦労さま」と玄関まで出て、ねぎらいの声をかけてくれる人達の気持ちが励みになっているという。
 出発は午後7時。コースはニュー黒潮台団地から若潮台団地を経て潮見台団地に至る約6キロ、2時間の行程だ。
 隊列の最後尾には「住民との一体化活動」を推進する勝浦署のパトカーも参加。「こちらは勝浦署です。地域の皆さんの力を合わせて泥棒の被害や交通事故を防ぎましょう」など、様々な防犯対策や交通情報をスピーカーで流しながら同行。
 この地区は幼稚園・保育所や小・中学校に通園、通学する子どもが多い。国際武道大学に近いこともあって、学生のオートバイや車の通行量が多い所。
 それに丘陵地のため道幅が狭く、坂道やカーブが多いので交通事故や不法駐車が多発しやすい地帯。この日のパトロール中も若者の乱暴な走りをするバイクを見かけた。
 このパトロール隊の産みの親は、墨名区区長代理の後藤昭さん(72)。後藤さんはニュー黒潮台団地の販売が始まった昭和49年秋以来の住人。近隣の中村鉄男さん?を居酒屋に誘ったのがきっかけで数人の仲間ができ、持ち寄りの飲み会を重ね、数年がかりで自由に意見を語り合った末に生まれたのが『潮美会』(自治会)、今年で16年目を迎えた。
 この間、通常の自治会活動を行ってきたが、後藤さんは経済不況が犯罪の増加を助長している現状に着目。全国的に活発になっている「地域の安全は自分達で守ろう」という運動を勝浦でも展開しようと、墨名区3団地の各種団体に呼びかけ、去る5月22日に結成した。
 この『しおみ環境を守る会(しおみパトロール隊)』の活動目標は、防犯、交通安全、環境美化、親睦の四本柱。
 「具体的には、定期的な防犯パトロールをはじめ、子ども達の通学指導、粗大ゴミ等の不法投棄監視など。今後も会員の皆さんが良いと思う活動案を積極的に取り入れていく」と後藤さんは話す。 (井上)

問い合わせ/しおみパトロール隊
TEL/0470・73・2115

後藤会長

 



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