NO.50

新興住宅団地の特徴を活かす!
元気老人たちの開かれた
        コミュニティー活動

『ふれあい・いきいきサロン』
    大網白里町・季美の森団地


 季美の森団地(計画戸数2650戸、現在居住戸数1100戸)は、住宅地とゴルフ場がひとつになった日本で初めての複合開発の街。自然が豊かな美しい町並みで知られるが、今、この街の元気老人たちの多目的なコミュニティー活動が注目されている。その名は『ふれあい・いきいきサロン』(山尾博俊代表・69歳)。
 サロンの発足は平成12年11月。大網白里町社会福祉協議会の国庫事業『ふれあい町づくり事業』の受任団体として生まれ、高齢者が健康でいきいきと、住み慣れた地域や家庭で、安心して暮らすことができる社会づくりの現場活動を受け持つことになった。
 主な支援活動は、健康づくりや病気の早期予防、引きこもりの防止や地域における生き甲斐づくりなど。
 「この団地の住民は、北海道から沖縄までの全国各地から移って来た人達で、知り合いはひとりもいない。それだけに福祉活動を、ということになると難しさがあった。そこで、まずはふれあいからということで始めたのがサロン。上場企業の経営者あり、大学教授あり、そして医者も科学者も芸術家もいるという優れた人材に恵まれた居住者の智恵を拝借できる有り難さに助けられている」と山尾さんは話す。
 現在のメンバーは34人(男21人、女13人)。いずれも70歳から92歳(平均年齢75歳)という高齢者の面々だ。面白いのはその会話。「我々を高齢者と呼んでほしくない!ヤングとは言わないが、光齢者はどう?」、「おまえさんは頭が光ってるからか?」(笑)等の話から自らを「元気老人」と称する人が多いとか。たしかに顔や肌の色つやのいい人が多く、『いきいきサロン』のメンバーとしてはふさわしい呼び方かもしれない。
 支援活動で人気があるのは『100円喫茶』。団地内の独居や引きこもりがちな高齢者にふれあいの場を100円で提供するもの。『開店』以来すでに37回を数え、1回平均40人の参加者だという。
 福祉協力員(ふれあい町づくり事業の推進にあたり、各団体から福祉活動の協力者として推薦された人に町社協が委嘱する制度)やボランティア女性の『ウエイトレス』に、緑茶や紅茶、コーヒーなど好みの飲み物をお代わり自由で注文。
 テーブルにはビスケットやプリン、丸煎餅、わらび餅等々、高齢者にとって懐かしい菓子類が用意されている。飲み食いしながら、初めて会う人やたまにしか会えない人との昔話や、孫、家族の話などに花を咲かせる、和気あいあいのひととき。
 「友達ができる喜びの大きさを初めて知った」と話す人がとても多い。この『100円喫茶』は団地だけでなく、町社協山辺支部(町田鉄嗣支部長)の住民にも対象を広げ、『七夕飾り作り』(7月)、『脳卒中予防講演』(8月)等、高齢者に関心の高いイベントを加えて実施、好評を得ている。
 サロンの活動は様々だが、「取り組むテーマは、メンバーに自由に提案してもらって合議制で決める。それぞれのメンバーが、その人らしい生き甲斐を楽しめる役割を担ってもらうために」と山尾さんは言う。
 田村久次さん(80)提案の『季美の森交通安全マップ』づくりは、団地内の各自治会、小学校に配布して喜ばれたし、サロンの希望で今井久美子さんの指導による『季美の森BJ混声合唱団』も発足して1年半、今では町内各団体のいろいろなイベントから声がかかるそうだ。
 ちなみに、BJはババ&ジジのメンバーによる構成を表している。 (井上)

問い合わせ/ふれあい・いきいきサロン
TEL/0475・72・2887

山尾代表

 



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