10月30日(土)、安須の農政センターを会場に、地産地消で元気ないちはらをめざす市原市と市内生産者が協働して、食育をテーマに『第1回いちはら・いいでん・いいでん・収穫まつり』を開催した。
朝9時、『地産地消で元気ないちはら』の幟旗が並ぶ芝生広場には、野菜、苗、加工品等の農産物直売所が店開きした。あいつぐ災害で野菜が高騰する中、地元産あねさき大根の格安販売に長い列ができた。広場にはヤギや牛も登場し、搾乳体験ができるとあって子どもだけでなく大人も並んで順番を待った。ペットボトルに入れたミルクを20分間振って、手作りバターにチャレンジするプログラムも来場者の人気を呼んだ。「これだけ多くの人が興味を持ってくださるとは、私たちもおどろきです」と、酪農農家の女性たちのグループミルククラブは対応にてんてこまいした。また、地元産のコシヒカリ米粉100パーセントで焼いた食パン『もちもちごパン』の試食販売も行われた。しっとりきめ細か、もっちりとした食感は好評で、さっそく主婦等が買い求めていた。途中から小雨の降るあいにくの天候となったが、中央テントで行われた太巻き寿司のデモンストレーションと試食には多くの人が集まり、郷土料理を目と舌で味わった。
「『いいでん・いいでん』とは、今年も豊作で良かったね!来年も豊作だといいね!という意味です。生産者には、安全安心な農産物をたくさん生産して元気になって欲しい。それを食べた消費者も、健康で元気になって欲しい。『地産地消で元気ないちはら』には、私たちのそんな願いが込められています。農産物を販売するだけのこれまでのイベントでは、農業を理解してもらうには無理があるというのが皆の意見でした。そこで、今回は食育をテーマにいろいろ企画し、農家の皆さん、JA、市との連携とアイデアで実現しました」と熱く話すのは、農業振興課の若菜喜美雄さん(52)。
また、実行委員長の安藤農園安藤貞治さん(55)は「最初、春の園芸まつりの秋バージョンをやるつもりでいたのですが、話し合っているうちに、消費者との交流を大切にし、生産者が主体となった収穫まつりにしようということになりました。本格的な準備は2カ月足らず。短期間でしたが、酪農農家も、直売所をやっている人もと、どんどん参加者は増え、皆で知恵を出し合って農業を身近に感じていただける提案をさせていただきました。これからも横のつながりを深め、さらに多くの生産者の参加を呼びかけていきたいと思っています」と、次回を見据えて意欲的に語る。
当日は、親子で料理にチャレンジする『わくわく体験ツアー』も同時開催され、60名が参加。センター内の畑で掘ったサツマイモを使って『なんちゃって!ヤキイモ』等、手軽に作れるおやつ作りを楽しんだ。「子どもが小さいので、カンタンに作れるメニューが何よりです。さっそく家でも子どもと一緒に作ってみたいと思います。このような機会があるのは楽しいし、うれしいです」と、参加者は話した。 (国)