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がんばる『親父の背中』を子どもたちに

 最近のニュースを見ても、子ども達を取り巻く環境は決して良いとは言えない。そんな中、ちはら台の水の江小学校では、お父さん達が中心となり行事に防犯に活躍しているという。学校支援ボランティア『親父の会』の取組みを訪ねた。
 平成元年、ちはら台最初の小学校として設立された水の江小学校。同校『親父の会』発足は平成7年だが、活動が本格化したのは学校創立10周年を迎えた頃から。会は基本的に、通学する子ども達のお父さん全員がメンバーだ。企画運営はPTAの男性役員が行い、PTA会長兼、同会代表の中村克己さん(47)と、副会長の水上佳明さん(42)が、イベント毎に参加者とお手伝いを全校に呼びかける。「ちはら台は新興住宅地で、住民の職業も会社員が主。私達も同様で、PTA会長と言っても私達が子供の頃の様に『地元の名士が務める』といった感じではありません(笑)」。そんな役員2年目の二人が手がけて来たのは、毎年1月に行う恒例の『どんど焼き』と春秋のイベント。今年度は学校2期制の試験導入を受け、秋イベントを夏休みの校庭キャンプに振替えた。
 「今年度、春は学校の丸太遊具と逆上がり補助板の補修をしました。夏のキャンプの目的は子ども達の『中だるみ』防止。ですが私自身がアウトドア好きなこともあり、一度企画したいと思ってたんです」と中村さん。校庭にテントを張って飯ごうでご飯を炊き、カレー作り。キャンプファイヤーは、お父さん達だけでは場のもたせ方が分からず、地域のボーイスカウト指導者の協力を得た。「火を囲んだ子ども達は、普段なら恥ずかしがってしないようなおどけた格好をしたり、歌ったり。保護者も子どもに引きずられるように(笑)、楽しんでました」。朝は竹筒で炊く炊き込みご飯。キャンプ中は、体験学習も取り入れようと、ペットボトルロケットの製作と打ち上げ競争も実施した。
 どんど焼きは、小正月に正月飾りを炊きあげる年中行事だが「ちはら台では子どもやその親でも、経験のない人が結構います。新しいまちだからこそ、こうした行事を継承したいと思って」。また当日は大人も子どもも一緒に、杵と臼で餅をついて味わった。
 会ではイベントの他、学区内パトロールも行う。「最近、子どもを狙った犯罪が増えています。最初は呼びかけてもあまり集まらなかったパトロールも、去年の様々な事件以降、保護者の防犯意識が高まりましたね」。現在は学年毎の当番制で月2回、参加者のどちらか都合のいい方で参加してもらうようにしている。「新しいまちは、不審者かそうでないか分かりづらい。声かけを意識して、自分も相手も憶えてもらうようにしています。ちはら台は昨年空き巣が多く、結果的にパトロールは、子どもはもちろん地域の為にもなっているのでは」
現在、会運営の悩みはイベント時の人手不足。「事前に段取りして細かく役割分担する方法もあります。ですが、来てくれた方各々に一連の作業をお願いすることで、子ども達に自分のお父さんがリーダーとして頑張る姿を見せるというのも必要なのかなと。で、当日予想より人手が無くて、大変な事もありますが(笑)」と中村さん。
 「子どもの入学当初は『PTA?父親は関係ないでしょ?』と思ってたけど、もう親父の会歴4年目です」と笑う水上さん。新しいまちでの会の活動はお父さんに、子どもや地域との距離を、より近くしてくれているようだ。 (野)


会長の中村さん(右)と副会長の水上さん

どんど焼き

ペットボトルロケット

校庭キャンプの朝ご飯は、
竹筒を使って炊いた、炊き込みご飯

 



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