20058月28日、東金文化会館で山武郡市の子ども達が出演するミュージカル『パーフェクトファミリー!?』の公演が開催される。
このミュージカルは、どこにでもありそうな家庭、一本木家の子ども達3人が頼りない天使達と共に理想の家族探しの旅に出かけ、様々な場所で体験を重ねるうちに「家族って何だろう?命って何だろう?」と考え始め、ようやく自分達の「パーフェクトファミリー」を見つけるというストーリー。
2001年に(社)日本青年会議所50周年事業として制作され、その後、全国各地の青年会議所の主催で公演。2002年、関東地区千葉ブロック協議会でも千葉市で公演を行った。
そして今回、(社)東金青年会議所創立35周年記念事業として公演が行われる。これまで各地で開催された公演は、プロの劇団スタッフが制作にあたったため多額の費用がかかったが、東金青年会議所では物語の著作権だけ借りて、制作に関わるスタッフは独自に依頼する新しいスタイルで取り組んだ。経費も大幅に少なくて済むし、地域の人的パワーを取り込み、地元の人達を巻き込むこともできるからだ。演技指導や監修などはプロに依頼したが、振り付けや歌唱指導等は東金でジャズダンス教室を主宰する佐藤あさかさんなど「地元の先生的な役割の方」に指導をお願いした。
(社)東金青年会議所の伊藤理事長は、「我々は、今までも心豊かな子どもを育む環境づくりは大人の役目と考え、青少年事業として富士登山、ビーチサッカーなど開催してきたのですが、子ども達をメッセンジャーにしたら、もっと自分達の思いが伝わるのではないかと考えたのです。それには多彩な音楽やダンス、加えて様々な演出効果により『家庭の在り方』や『命の尊さ』の大切さについて、ストレートに発信できるミュージカルがいい。子ども達がミュージカルというひとつのものを創り上げていく喜びや苦しみ、達成感などを味わえる場にもしたい」と話す。
現在、出演者の子ども達の募集をしている(応募は終了しています)。経験の有無は問わないが、(1)小学3年生以上〜大学生・専門学校生で山武郡市内に在住・在学する男女である(2)稽古日と公演日に参加できる(3)未成年者は保護者の同意がある(4)オーディション、稽古、公演に関する交通費や食費は自己負担する。以上4つの条件が満たされていることが必要。
審査員は監修を担当する河西健司さん、制作プロデュース担当の多田誠さん、演出担当の松浦隆さん、守祥子さんらプロ4人。オーディションでは歌唱・ダンス・セリフ読みが行われるが、「選ぶ際に、劇団に入っている子や経験のある子が有利ということのないようにと、お話してあります。そういう子だけ集めれば、レベルの高いものができるかもしれないが、下手でもいいから一生懸命やりそうな子を選んでほしいとお願いしています」と伊藤理事長。
演じる魅力を「ふだんの生活とは全く違う別の世界に行ける楽しさと、自分が演じることで人に感動を与える喜び。これを経験すると、やみつきになるかもしれませんね(笑)」とも。実は、彼は家業を継ぐ前まで劇団ミスタースリムカンパニーや東京キッドブラザーズでミュージカルの舞台に立っていたというひと。
また、6月11日の稽古日から公演までの約2カ月半の間、子ども同士の交流を深めると共に、子どもの成長につながればと、稽古だけでなくいろいろなゲームプログラムやバーベキューなどレクリエーションも企画している。
最後に、伊藤理事長は「文化がデジタル化しても、人間の本質は絶対変わらないと信じています。そんな部分を伝えたい。悲惨な事件が当然のように起きている今だからこそ『家庭』という子どもにとって、この世に生まれ最初に出会う最小単位のコミュニティーに目を向けたい。ダイナミックなダンスナンバー、ドラマティックな舞台展開。このミュージカルは『アニー』や『ピーターパン』に匹敵するくらい素晴らしい内容です。あとは、子ども達の一生懸命さを見ていただけたら。きっと感動していただけると思います!」と力強く締めた。(内田)