NO.4

とことん千産千消にこだわり
多くの女性が農業を通じて
地域の活性化に参加できるよう
努めてきた
女性企業家はアイディア料理の達人!

『北のおもちやさん』
秋葉 節子さん(茂原市)

「看板を見た人がおもちやを、おもちゃと読んで『おめえんちは何のおもちゃ作ってるんだ?』って聞くのよ」と、よく通る声で陽気に話す秋葉節子さん(56)。秋葉家の敷地内にある加工所は『北のおもちやさん』という。秋葉家は茂原市弓渡で一番北に位置するので屋号が『北』で、秋葉さんは餅米加工品を作っているから『北のおもちやさん』としたそうだ。
 白子町に生まれ育ち、独身時代は土地改良事務所に勤めていた秋葉さん。「実家が専業農家で子どもの頃から手伝っていたし、就職してからも仕事上、農家とのつながりが深かった。だから農家に嫁ぐことに全然抵抗なかったわ。だって私農家好きだもん!」と、溌剌とした笑顔で話す。
 現在、ご主人は米作りとハウス野菜(キュウリ)の経営、秋葉さんは加工品作りとキュウリの管理と袋詰め作業を、娘さんは秋葉さんの加工所を手伝っている。
 秋葉さんが加工所を造り、「起業」しようと思ったのは10年前。「最初、家で獲れたキュウリで福神漬けなど漬物を作っては集まりの時に持参していたんだけど、『あげてばかりいないで売ってみたら』と言われ、イベントで販売したら好評だったので手応えを感じたの。当時、米の値段が下がっていた時期だったし、私は色々な研修に参加して、加工技術も学んでいた。そこで家でとれたものに付加価値をつけて商品化しようと考えたの」キュウリは生のままでも直売所で売れるので、餅米を使い丸餅や生かき餅、季節のおこわ類など加工品を作った。餅に加える紫イモ、モロヘイヤは秋葉さんが栽培したもの、ゴマや落花生も千葉産等と、地場産と健康に良い素材にこだわる。その上で保存料や着色料など添加物は一切使わない。だから「生かき餅は1月から3月までの期間限定」
 商品は縦割りにした竹で蒲鉾型にし、更に1枚ずつ切り分け袋詰めする。「この形にしたのは私のアイディア。切り口を見せるように工夫した。何が入っているか一目瞭然でしょ。また上にも素材を散らすことで彩り良く目を引く」と言う。ちなみに、これらの商品は市内の直売所『旬の里 ねぎぼうず』や『ひまわり』等で販売している。
 アグリライフ長生に所属し、『食』と『農』の大切さを学び、数々の料理コンクールで入賞した秋葉さん。市役所の広報をはじめ生協やJA長生からは、ヘルシーでアイディア料理をと依頼されレシピの提供も。同時に、地域で独居老人の弁当づくりと配達を10年ほど行い、食育が叫ばれるようになると、ボランティアで総合学習の講師を務めてきた。
 農家の女性が起業をし成功させたと、各地から彼女の加工所へ視察に訪れる人は多い。そのノウハウや技術を尋ねられれば「私は企業秘密なんて言わない。教えてあげちゃう」と屈託なく笑って言ってのける。
 ところで、秋葉さんはとても肌がきれいだ。その秘訣は?「特に何もしてないけど、気をつけてきたのはバランスがとれた食事をすること。そして、よく働き、よく遊ぶこと。遊び?ショッピングや食べ歩き。あと私にとっては研修に参加することも遊びの一環だと思ってる」とのこと。
 家業である農業に加工品作り、そして家事、『アグリライフ長生』の副会長、『旬の里ねぎぼうず』の副組合長、茂原の特産品をつくろうという『麦の会』副会長ほか様々な役職につき多忙な日々を送るが、農山漁村女性のための専門家育成講座や各種研修、講演会にも積極的に参加する。
「うちは『家族経営協定』(生き甲斐を持って魅力的な農業生活に取り組むための家族間でのルールづくり)を結んだので、役割分担もハッキリし余裕ができた。それに家事をやってくれる娘がいるから安心して留守をまかせられるの」
 そんな向上心を持ち続ける秋葉さんに朗報が届いた。「農山漁村女性チャレンジ活動表彰において、優秀賞(農林水産省経営局長賞)を頂くことになりました。この賞は農山漁村生活の充実と開発に優れた活動の実績を持ち、男女共同参画推進のために積極的に活動する女性に与えられるもの。これまでコツコツと積み重ねてきた努力が評価されたと思うと、とても嬉しいです」と声を弾ませる。    (内田)

問い合わせ/秋葉さん
TEL/0475-34-8906

総合学習の時間に豆腐作りを
千葉県は酪農も盛ん。牛乳とカッテージチーズを入れた洋風ちらし寿司

 

 



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