草花は芽吹き、野鳥たちは澄んだ声でおしゃべりを始めています。
冬枯れの景色は、いつのまにかパステルカラーに。JR外房線誉田駅から北へ約4ワ、千葉市若葉区野呂町にある泉自然公園に春を探しにやって来ました。
●聞き隊 戦後、この地域は谷津と雑木林の典型的な里山でした。しかし30年前、台地の畑にはセイタカアワダチソウが密生し、田んぼは荒れていました。都市化が進み自然が失われていく中、貴重な草花や小動物が豊富に生息するこの地域は、地元の要望で自然をそのまま残しながらレクリエーションも楽しめる風致公園として整備されることになりました。
●見隊 泉自然公園の特徴は豊かな緑と四季折々の花々たち。ここ数年は山野草の人気が高まり、県内一のカタクリの自生地としても知られるようになりました。花の時期に開催される緑のボランティアによる観察会は、毎年多くの参加者でにぎわいます。イチリンソウやニリンソウも可憐な姿を見せてくれます。一時は盗掘などで激減したカタクリですが、手厚い保護活動の結果、3月の中旬から芽吹きの雑木林に一輪、また一輪と林の下を埋めつくすように咲くほどになりました。 春を彩るサクラは「日本のさくら名所100選」にも選ばれ、公園が一年中で最もにぎわうシーズンとなります。園内には自生のヤマザクラ、成田御料牧場から移植されたソメイヨシノなど、樹齢50年以上のサクラが約1700本。お花見広場や広々とした草原はお弁当を広げるファミリーでいっぱいになります。準備された臨時駐車場も10時半には満杯。早めのお出かけを#オススメします。
●歩き隊 ゆっくり静かに春の自然を満喫したいという方は、平日の散策はいかがでしょう。陽だまりのベンチに腰掛けて耳をすましてみると、春風が木々の間を通りぬける音、鳥の羽ばたき、魚がはねる水音。生命のいぶきを身体で感じ取ることができます。池のほとりにはカワセミが来るのをじっと待つカメラマンの姿も。園内マップを片手に散策中の男性は「もう一時間半位歩きましたか。花にはちょっと早かったけれど、歩いているだけで気持ちがやさしくなれます」と話していました。
●走り隊 もっとアクティブにという人にはサイクリングが壮快です。公園入口左手にあるサイクリングセンターには、20インチから26インチまで220台の自転車が待機。自転車は園の外周コースしか走れませんが、40ヘクタールもある園内を効率よく巡るには便利です。同じくサクラの名所として知られる平和公園とを結ぶ往復約13キロのサイクリングも楽しめます。サイクリングマップ片手に春風をきって走るのも気持ちがいいですね。 谷津や丘が入り組んだ園内は池や吊り橋、広場や雑木林のある変化に富んだコース。シーズン中は売店もオープンしますが、お弁当は準備したほうがよいでしょう。春らんまん、一年中で最も心おどる季節。友達や家族で、さあ出かけましょう。