9月1日は防災の日。8月31日には、市原市でも市内10会場で防災訓練が予定されています。大地震などの災害から身を守るには、日ごろの備えと知識が必要です。千葉市仁戸名町に、県の防災センターを訪ねました。
「平常時は模型やパソコンを使って防災を学んでいただく研修施設として、非常時は被災地で必要な防災用具資材を搬送する最前線基地として。防災センターは、このふたつの目的で18年前に建設されました」と説明するのは、ここを管理運営する千葉県消防協会の勝畑武さん。さっそく案内してもらうことにしました。
まずは、防災キャラクターロボ「チーボー」が説明する県内の防災システムや、房総沖の海底模型で地震が起きるメカニズムに耳を傾けましょう。展示コーナーは、風水害、火災、津波、地震、それぞれのブースに分かれて情報が提供されています。雨のカーテンで降水量の脅威を目で確かめたり、津波の押し寄せる速さがジェット機と同じ速度だと知ったり。火災コーナーでは、模擬消火器を使って炎の何処に的を絞ったら早く消火できるか体験できます。
「消火器があるだけで安心していませんか?実際に使えないと役には立ちません。30〜40秒以内に消火しないと、消火器は空っぽになってしまいます」と勝畑さん。地震時の屋内落下防止対策など、阪神淡路大震災後は様々な形で報道されたことばかりですが、8年たった今、ここを見学して改めてその教訓に学ぶ思いがします。また、震度1〜7までの地震と、過去日本で発生した関東大震災地震を再現する『地震体験シミュレーション』は、身をもって地震の怖さが体験できるコーナーとなっています。
施設は個人でも自由に見学できますが、年間約1万5千人という利用者の多くは自治会や子ども会。団体で申し込むと、映像で災害を学んだり、実際に燃え上がる炎の消火や、屋外の煙体験ハウスで煙からの脱出法を学ぶ特別プログラムもあります。「新聞やテレビで報道される災害を人ごとと思わず『もし自分の身に起こったらどうする』という気持ちで受け止めてください。都市化が進み、昔では考えられない災害も起こっています。携帯電話の普及で激減している公衆電話ですが、災害時の通信方法としてはベストです。火災時は熱でカードも使用できなくなるので、非常持ち出し袋には10円玉を入れて置くと良いですね。熱気で声も出なくなるので、サングラスや笛も備えておきましょう」。
センター内の備蓄倉庫には、ここが最前線基地となった時、地域に搬送される炊き出し用の食料や炊飯釜をはじめ、水がなくても7千回以上も使えるという災害用仮設トイレなどが、倉庫の天井まで格納してありました。いつ起きるか分からない災害だからこそ、普段の備えが大切。ここでの体験が、もしもの時に生きてくるかも知れません。 (国)