NO.55

風に吹かれて出かけてみれば…

公園で見つけた小さな秋
-大百池公園-
※1

 日中の残暑と朝夕の秋の気配。9月はふたつのシーズンがまじり合う季節。秋の訪れが遅い房総も、ひと雨ごとに秋が深まります。今回は新しい街おゆみ野(千葉市)の大百池(おおどいけ)公園で秋を探してみました。

◇知り隊・歩き隊
 2ヘクタールの水面を有する池のある平地側(中央区)と豊かな緑におおわれた台地状の山側(緑区)のふたつのブロックからなる大百池公園は、中央を京成千原線が走る約11ヘクタールの総合公園です。計画人口8万人のおゆみ野で最も大きな公園として、今年4月にオープンしたばかり。開発前のこの辺りは大半が谷津の入り組んだ山林、水田や畑として利用されていました。
 駐車場から高架をくぐって階段を上がると、森の中へと散策路が続きます。林から聞こえる声は夏の名残を惜しむ蝉しぐれから虫の音にかわっています。切り株のベンチを左に見て、道標に従って砦広場方面へ。石畳の左手に運動広場、右手はお花見広場。この広場を中心に、園内には330本の桜が植えられています。いずれ、お花見の名所になることでしょう。木漏れ日が射す林の道をポケポケ歩いていくと、少しずつ色づきはじめた葉が光りを浴びて金色にかがやいています。林の中は、周辺の喧騒がウソのように静か。落ち葉の上にドングリを探してみましょう。
 丘の東端はおゆみ野が一望できる展望スポット。この台地では、3万年前の旧石器時代から平安時代にかけてのムラの跡が見つかり、貝塚や土器も発掘されています。砦広場には「城の台遺跡」の解説プレートもあるので、ご参考に。戦国時代には、この高台に小弓城の本丸があったともいわれ「おゆみ野」の名称は小弓公方と称された足利義明の居城だった小弓城からつけられたという説もあります。

◇見つけ隊・感じ隊
 台地の周囲は、ホタル生態園で知られる泉谷公園から来た水がせせらぎとなって流れる散策路。ジョギングや散歩をする人を見かけます。周遊道を大百池方面へ。大百池の名前は古代この地域を開発した麻績(おみ)氏が麻布を生産するため、この池で布をさらしたこと(麻潤池/ヲホドイケ)からついたといわれています。木製デッキや休憩施設なども整備されています。水面をわたる秋風はさわやか。休日になると、池周辺のカラフルな遊具広場や芝生広場はたくさんのファミリーでにぎわいます。
 地域住民には古くから潅漑用水池として大切にされてきた池ですが、今は自然観察の格好の場として、静かな散策路として親しまれています。池周囲は700メートル、丘を含めた公園の外周全体でも約1.5キロ。「水」と「桜」と「歴史」がテーマの大百池公園にそれぞれの秋をみつけに出かけてみませんか。 (国)

◇ 南部公園緑地事務所
 tel 043・294・2884 無料駐車場53台
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写真説明/
 ※1 池が見渡せるボードウォーク
               (木製デッキ)
 
 ※2 少し色づいた散策路

 ※3 チビッコに人気の遊具広場
※3
 



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